4.0
沼系男子をまだ見ていない
12話まで読んできました。
萱沼さんは終始完璧でした。人としてとても良い視点を持っていて、言葉選びにはしっかりとした芯がありながらも相手への思いやりがあって。仕事ができ、プライベートではいつも安心をくれる。完璧です。
恋愛において『沼系男子』であることを除いては……。
と書きたいところですが、実は12話までではまだその沼っぷりを披露されていません。萱沼さんは今のところ、頼りになって、ほしい言葉をくれて、さりげない優しさと安心感とストレートな『好き』をくれる、最高の男性です。
この先、一体どんな沼が待っているのか……。
主人公は地に足のついたしっかり者の女性です。いつもプラス思考で、面倒な仕事を押し付けられても愚痴を言わず、『できる人がやればいいのだから自分がやる』と考えます。物事を運に委ねることを好まず、何かのせいにしないで自分で努力をしておこうと考える人です。
同棲している彼氏は、そんな主人公がしっかり者過ぎてつまらないからと浮気に走りますが、私は主人公の考え方には基本、好感が持てます。人や運のせいにしないというのは、自分の心の健康を保つ秘訣でもあると思うので。
ただ、プラス思考も過ぎると辛くなってしまうのかも知れません。人のせいにしないどころか、人の非までを自分でなんとかしようとすると、さすがにしんどくなりますよね。主人公がそれでどんどん苦しくなってしまった時、そこを鮮やかに救いに来るのが、萱沼さんです。
ここまでのストーリーはなかなか良いと思います。流れに無理がないし、登場人物の行動も心理描写も自然で、読んでいてストレスがありません。絵も綺麗で好きです。
ちなみに、作品紹介のあらすじで、既に彼氏と主人公の職場の後輩が浮気をすることは明かされていましたので、それを踏まえて読んだわけですが、1話目からちょいちょい伏線があって面白かったです。
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僕のことだけ見てればいいのに