チールーさんの投稿一覧

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91 - 100件目/全388件
  1. 評価:4.000 4.0

    沼系男子をまだ見ていない

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    12話まで読んできました。
    萱沼さんは終始完璧でした。人としてとても良い視点を持っていて、言葉選びにはしっかりとした芯がありながらも相手への思いやりがあって。仕事ができ、プライベートではいつも安心をくれる。完璧です。
    恋愛において『沼系男子』であることを除いては……。
    と書きたいところですが、実は12話までではまだその沼っぷりを披露されていません。萱沼さんは今のところ、頼りになって、ほしい言葉をくれて、さりげない優しさと安心感とストレートな『好き』をくれる、最高の男性です。
    この先、一体どんな沼が待っているのか……。

    主人公は地に足のついたしっかり者の女性です。いつもプラス思考で、面倒な仕事を押し付けられても愚痴を言わず、『できる人がやればいいのだから自分がやる』と考えます。物事を運に委ねることを好まず、何かのせいにしないで自分で努力をしておこうと考える人です。
    同棲している彼氏は、そんな主人公がしっかり者過ぎてつまらないからと浮気に走りますが、私は主人公の考え方には基本、好感が持てます。人や運のせいにしないというのは、自分の心の健康を保つ秘訣でもあると思うので。
    ただ、プラス思考も過ぎると辛くなってしまうのかも知れません。人のせいにしないどころか、人の非までを自分でなんとかしようとすると、さすがにしんどくなりますよね。主人公がそれでどんどん苦しくなってしまった時、そこを鮮やかに救いに来るのが、萱沼さんです。

    ここまでのストーリーはなかなか良いと思います。流れに無理がないし、登場人物の行動も心理描写も自然で、読んでいてストレスがありません。絵も綺麗で好きです。

    ちなみに、作品紹介のあらすじで、既に彼氏と主人公の職場の後輩が浮気をすることは明かされていましたので、それを踏まえて読んだわけですが、1話目からちょいちょい伏線があって面白かったです。

    • 31
  2. 評価:5.000 5.0

    読めることの幸福感

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    ポイント消費が止まりません。どうにも続きが読みたくて……。

    まずは大量の無料をありがとうございました。1日に12話も読ませていただいて幸せでした。もうどっぷり、作品の世界に浸らせていただきました。
    結果、無料分が終わっても抜け出すことができず、まんまと続きを読んでおります。

    素敵な作品です。細やかで優しく、愛のあるストーリー。魅力溢れる登場人物たちの表情を見事に描いた絵。ずっと読んでいたい思いに駆られます。

    獣人であるヒロインの藍月は、皇宮で殺された弟の仇を討つため、性別を男と偽り、第四皇子に仕える従獣となります。かつては弟もこの第四皇子の従獣でした。
    獣人は人種差別を受けていて、皇宮でも藍月や他の皇子の従獣たちは人間から差別的な扱いをされます。
    ところが、主人である第四皇子の天耀様は違う。藍月を差別するどころか、温かく優しく、曇りなき心で接してくださる、王の器を持った方でした。そして天耀様は、藍月の弟の死を悼み、美しい墓を建てていました。
    弟の仇と思っていた相手が実は弟を大切にしてくれていたことを知った藍月は、天耀様に徐々に心を開いていきます。天耀様もまた、藍月を男だと思っていながらも、なぜだかどうにも惹かれていって……。

    弟を殺めたのは誰なのかというミステリー要素と、藍月と天耀様の心打たれる恋愛要素が絶妙なバランスで配合された、読ませるストーリーです。人物の心理描写が、切なく美しい。
    登場人物たちが魅力的で、天耀様の兄に当たる三人の皇子たちがどなたも個性的かつイケメン。従獣たちも個性豊かです。天耀様に仕える太博がまた良きキャラで、私個人としては太博の立ち位置がとても愛おしいです。

    • 3
  3. 評価:4.000 4.0

    気にしない曽根くんと気にしすぎる主人公

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    学生時代にいわゆる陰キャだったことがトラウマになっている主人公。職場では無理をして陽キャを演じています。
    そこへ新しく入社してきた曽根くんが、何ひとつ繕わない堂々とした陰キャぶりを発揮。主人公が心をかき乱されまくるというストーリーです。

    無理に陽キャを装っているということもあって、主人公は『陽キャ』について少々偏った認識をしているように感じます。主人公の演じるキャラクターは、陽キャというより軽薄なチャラ男です。実際には、陽キャ=軽薄な人ではなく、陽キャと言われる人でも思慮深く思いやりのある人はたくさんいるはずです。
    物静かで口数の少ない人を簡単に陰キャと揶揄することにも疑問を感じます。本来、物静かという個性は悪でも劣っているわけでもないので。

    そもそも、人を陰キャと陽キャの二極に分類するのではなく、十人十色の個性をお互いに認め合っていけたら何よりですね。

    • 3
  4. 評価:3.000 3.0

    不穏なまま続くストーリー

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    10話まで読みました。
    ここまでの印象を一言で言うと『不穏』です。
    主人公が幼なじみのエドリックのことを恋い慕う回想でも、エドリックが主人公への想いに気づく場面でも、なぜかその雰囲気はいつも『不穏』。
    エドリックの顔にはいつも冷酷そうな笑みがあり、主人公に至っては笑顔すら見せない。エドリックの母親は主人公に冷たく、息子ともうまくいってはいない。
    とはいえ、それぞれが表立って激しく揉めるようなことはなく、主人公のお見合いが静かに破談になったりしながらストーリーは続いていきます。
    エドリックの婚約者とその愛人が登場してからは、多少は表立って揉めますが、それにしても何と言うか、ヒタヒタと冷たい何かが近づいてきているような、そんな物語の進行です。
    この先はどんな展開になっていくのか、今の時点では全く想像がつきません。このまま暗いばかりのお話なのか、それとも主人公が何らかの光を見出すことがあるのか……。

    • 20
  5. 評価:5.000 5.0

    幸せになってほしい

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    祖国のために隣国の第一王子に嫁いだ主人公。ところが夫は愛人を作りまくり、正妻である主人公をないがしろにします。姑である王妃にもいびられ、それでも主人公は祖国のために献身的に公務をこなし続けます。

    ある夜、公の場で夫の愛人の1人に転ばされワインをかけられた主人公。夫は主人公に手を差し伸べず、それどころか叱り飛ばしてきました。主人公は涙ながらに宮殿を飛び出し、夢中で庭を走っていたら、薔薇に囲まれた美しい建物にたどり着き、そこにいた不思議な銀髪の青年に遭遇して……。

    物語冒頭の説明から読み解くに、この銀髪イケメンは、腹違いの第二王子だと想像できます。彼はなぜか主人公を知っていて、自分の結婚相手だと言い放ちます。
    過去に2人にどんな接点があったのか、なぜ自分の結婚相手だと言うのか、第二王子と主人公のこの先の展開が楽しみです。できるならば、主人公には第一王子ではなく第二王子と幸せになってほしい。道のりは平坦ではないでしょうけれど。願わくば、主人公の有能ぶりを知る王様が2人の味方になってくれたら何より心強いのですが……。

    • 2
  6. 評価:4.000 4.0

    腹に剣が刺さったイケメンと暮らす日々

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    血の繋がらない家族に虐げられてきた主人公が、高齢の公爵のもとに嫁がされるストーリー。
    ……と思いきや、なんと公爵様は若くてイケメン。そして何より、腹に短剣が刺さっている!

    実は公爵様には、訳あって不老不死の呪いがかけられているとのこと。腹の短剣は主人公の目にしか見えず、それを抜くことができるのも主人公だけ。剣を抜くと呪いは解け、公爵さまは亡くなるのだと言います。
    もう死にたいから剣を抜いてくれと言う公爵様に、主人公はせっかく嫁いで来たのに未亡人になるのは嫌だと答えます。自分が死ぬ時には抜いてあげるから、それまで夫として側にいてほしい、と。

    やたら長く生きてしまって日々の喜びを失っている様子の公爵様と、これからの生活に希望を見出し、庭仕事や片付けに公爵様を巻き込んでいく主人公。それに素敵な執事さんが加わった3人での生活は、なんだか楽しそうな予感がします。

    この先おそらく主人公は歳を重ねていき、公爵様は若いままなのでしょうが、そうなった時の2人の関係性の描写にも興味があります。

    • 0
  7. 評価:5.000 5.0

    祝・フルカラー版

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    少し彩度を抑えたレトロな印象の色彩が、作風に合っていてとても良いです。

    改めて1話目から読んで、主人公の実家のメンツの性格の悪さに辟易しました。姉妹はともかく、無条件に子供を愛するのが親の本能でしょうに。

    旦那様が麗しく、主人公もとても美しい。出会うべくして出会った2人だと思います。素敵なフルカラーで2人のこの先を読ませていただきます。

    • 1
  8. 評価:5.000 5.0

    瞬時に惹きつけられる

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    読み始めてすぐに没頭しました。ストーリーも絵も素晴らしく、登場人物たちの魅力にハートを鷲掴みにされました。
    陽気で情に厚い青年アルマと、クールとオラオラが同居する女性タオの2人が、表向きは繁華街の問題解決屋として、裏では禍々しい化け物相手の掃除屋として活躍するストーリーです。

    最初のエピソードで、アルマの出自が明かされます。辛い宿命を背負って生まれてきたアルマが、人として人のために生きようと心に決めて戦う姿に、胸を打たれます。

    エピソードの面白さが抜群です。話ごとに出てくる登場人物たちに感情移入しながら読んでいます。

    • 3
  9. 評価:3.000 3.0

    つかみどころが難しい

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    アイドルを目指す男性が志半ばで事故に遭い亡くなるも、そもそも彼はあの世の電算エラー(?)により違う体で生まれてきてしまっていたことが判明。もう一度、今度は本来生まれるはずだった体で生き直すチャンスを得る、というストーリー。
    二度目の彼は超絶イケメン。アイドルグループに所属し、あっという間に注目を集めて……。

    一度目では上手くいかなかったアイドルへの道のりを、きらびやかなビジュアルを得た今度こそは……という内容ですが、進行についていけないというか、うまくつかめない、入り込めない感がありました。私に合わなかっただけかも知れませんが、人物の行動や言動を追っていてもどこかつかみどころが難しい印象でした。

    • 1
  10. 評価:5.000 5.0

    会話が軽妙でクセになる

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    タイトルを見ると、ドロドロまたは病み系だと推測されますが、違いました。なんとラブコメでした。
    しかも『墜落』なんですね。私はパッと見『堕落』と読み間違えてしまいました。なるほど主人公のJKは、堕落はしていないですもんね。墜落は何度かありますが。

    ちょっとネガティヴな主人公JKと、生徒たちから『廃人』と呼ばれる男性教師のお話。周囲の生徒たちや他の教師たちがほどよく絡んで、ストーリーはテンポよく進んでいきます。
    主人公はいわゆる陰キャですが、実は話すと面白いし、とても優しい心を持っています。真面目ゆえ真剣に悩みすぎるきらいがあり、なんだかんだで時々墜落します。
    廃人教師は、いつもけだるげでニコチンまみれで言動もクズめですが、実は生徒のことをさりげなく導いたりもしています。悪い生徒へのアプローチも絶妙で、教師としての問題解決能力は高いと感じます。ふとした時に漏れ出る大人の男のカッコよさにも注目です。

    この作品の魅力は、なんと言っても会話だと思います。軽快なテンポとセンス抜群の言葉選びで、どんどん読まされます。思わずクスッと笑ったり、お腹を抱えてしまうほど笑ったり、2人の会話にとにかく笑わせてもらいました。

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