5.0
最初は良く分からなかったが…
悪徳領主の娘だけど、何も知らずに綺麗な気持ちを持ったまま、悪徳領主の娘で処刑された。
前世の記憶を持って生まれ変わり、前世に恋人だった彼が領主でそのお付きのメイドとして働くようになった…
までは普通の設定か?と思って読んでいたけど、どれだけ清んだ気持ちのままなのか…と。
普通だったら恨みが消えないとか、復讐を選択して行くだろう。
まして大好きだった彼から裏切られたのだから。
それさえも受け入れようとするのか?食べ物さえ最低限の量で欲も無く、次の処刑さえ望むのだろうか?
顔姿が違うのに、主人公から醸し出される凜とした姿勢に領主になった元彼は気が付いた。
生まれ変わった15年後は平和な飢えない世の中になり、主人公は何を選択して行くのだろう。
倫理的な考えとか表立っていないけど、読みながら考えさせられるストーリーで胸が痛い程になってしまった。
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狼領主のお嬢様