5.0
別格の恐怖
ホラー漫画は結構読んだが、サイコものとしての怖さは、ちょっと別格なんじゃないかと思う。
一種の正体不明性と、突っ放したような後味が絶妙に嫌だ。
何がホラーって、座敷女の行動原理が、根本ではさっぱりわからない、ということだ。
例えば、「面白半分で肝試しに行ってひどいめに遭う」とか、「新種のウィルスが蔓延した結果、街にゾンビが溢れる」とか、「過去のちょっとした罪を怨まれて復讐される」とか、そういうある種の因果関係みたいなものが、この漫画にはない。
主人公はただ、運が悪かっただけだ。
正体不明の何かが唐突に現れ、私たちの日常をあっさり崩壊させる。
本当のホラーって、そういうことなんじゃないかと思う。
訳がわからないというのは、とても恐ろしい。
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8
座敷女