3.0
浅いけれど
凶悪犯の実録漫画。
ひとつひとつのエピソードの掘り下げは浅く、ダイジェスト的な印象で、「核心に迫る」というような迫力はない。
「アンビリバボー」の方が情報量は多いくらいだと思う。
ただ、なかなか中立的な視点で「人間」としての凶悪犯を描こうとしているように思えて、そこはちょっと好感を持った。
凶悪犯を、「異常な怪物」として排除したり、単純な悪役と設定したり、グロテスクな興味を煽ったり、そういうアプローチの方が漫画としてはやりやすいだろうが、それをしていない。
「こんなひどい奴がいたんだよ、許せないよね!異常だよね!」という感じではない。
「やったことは許しがたいが、彼らもまた、人間。いったいどこで歯車が狂ったのだろうか?」という語り口。
そして、その答えは、わからない。
その、わからない、ということをきちんと描いている気がして、そこは評価したいと思った。
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8
死刑囚の最期~葬られた心編~