2.0
キャラが好みではなくなっていった
伯爵令嬢アニエスは誰もが認める美貌で社交界の薔薇と讃えられていたけれど父親の不正で没落。身寄りがなくなってしまいます。
彼女をたすけたのが田舎領主の五男坊に生まれた貧乏騎士のベルナール。
以前ベルナールは、アニエスが出会った時に彼女から睨まれてしまったので自分を蔑んでいると思っていました。
しかし全てを失った彼女が自分の元を訪ねてきた時に彼はアニエスを自分の屋敷でメイドとして雇うようになります。
全体的に柔らかいタッチの作画が可愛いです。しかし画からはアニエスの美女感が伝わってこない。大切に育てられたお嬢様なのでメイドとして働く事になってもポンコツです。
アニエスがベルナールを睨んでいたように見えた理由は読めばほとんどの読者さんが予想出来ると思います。
最初は王道展開を楽しく読んでいましたが…
父親が不正をした没落令嬢の割にはアニエスに深刻さを感じないなぁとか、
アニエスに惹かれているのに自覚のないベルナールが、アニエスを見るたびにドキドキして周りにけしかけられているのがちょっと昭和のノリだなぁとか、
『アニエス美人でしょ、可愛いでしょ』という読者へのアピールがお腹いっぱいだなぁと……
個人的に苦手な作風になっていきました。
キャラが綺麗とか可愛いとか、素敵な人だというのは読んでいく内に自然と感じるものなので、美人アピールについていけなくなると少ししんどい。
あまり好みの作風ではなくなってしまいました。
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没落令嬢、貧乏騎士のメイドになります コミック版