5.0
思春期のような
ハイイロオオカミのレゴシは劇団部員で、大道具を担当している。肉食動物でありながら、大人しく、謙虚。決して目立とうとしたり、力を誇示したりはしない。劇団のスター、ルイ先輩の言動や、いいことも悪いことも仲間たちと過ごしてだんだんと肉食動物としての自分を自覚し出す。でも、ウサギのあの子が気になる存在!これは肉食動物としての本能なのか?それとも恋?レゴシの変化がどう進んでいくのか続きが気になる。
自我を認知し出すという点で、中高生の男子が自分の中の男らしさや凶暴な一面に気づいてモヤモヤするのに似ている。投げ出したい、暴言を吐きたい、乱暴な事をしたいという本能的な部分と、そんなことしたら周りに嫌われるという理性の葛藤。それを肉食という側面から切り込んだようなお話だと思う。
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BEASTARS