5.0
生きづらさ
発達障害者の生きにくさ、支える人々の苦労が伝わりました。
漫画のなかでは面白くて、かわいくて笑えるけど、本当には大変な苦労があるだろうと思います。
分かっていて、でもやはり自分の子供たちが怪我させられることを恐れてはらはらしたりもします。
子供たちも難しさに直面しながら、障害をもつ子供たちに学ばせてもらっています。
それがお互いの糧になることを願います。
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発達障害者の生きにくさ、支える人々の苦労が伝わりました。
漫画のなかでは面白くて、かわいくて笑えるけど、本当には大変な苦労があるだろうと思います。
分かっていて、でもやはり自分の子供たちが怪我させられることを恐れてはらはらしたりもします。
子供たちも難しさに直面しながら、障害をもつ子供たちに学ばせてもらっています。
それがお互いの糧になることを願います。
発達障がいを抱える作者の子供の頃の話。
他作品でも似たようなことを描いているのですが、それに比べるとこの作品は読むのがしんどいです。
笑える面よりも辛さの方がより出てるせいかな。けれども 「辛いんだ」 「大変なんだ」 「寂しいんだ」 と訴えられても、主人公よりも、主人公を避ける子どもたちの方が、より理解できてしまうのは変わりませんから。
今から思い返せば、私もグレーゾーンだったような気もします。集団生活は苦痛でした。
なんとか周囲に合わせるようにしていても、何でだかよく嫌われるし、親からも 「そんな言動をすると人に嫌われる」 と理由もわからず言われ続けでした。
自分らしく普通にしてたら人から嫌われる、というのは、大人になった今でも呪いのように染み付いています。
周囲に合わせられないから孤独なんじゃない。
無理にでも合わせなきゃいけない時点で、孤独ですよ。
当時、発達障がいへの理解や対処というのがもっと進んでいて、それなりの教育を受けていれば、また違ったのかもしれませんが……
それって、『本人らしくしていても嫌われない方法』 ではなく、『嫌われないために人間に擬態する方法』 を早期から教え込まれる、ってだけですよね。
嫌われても自分らしく過ごせた時期がある方が幸せなのか、それともやっぱり、自分らしくいられなくても人に嫌われない方が幸せなのか…… と考えてしまいます。
娘も発達障害です。沖田さんのような症状ではありませんが、生きづらさみたいなのは通じる所があるのだと思います。
母の私でも理解してあげられず、ついキツい言い方をする事があります。
この漫画を読んで、娘も必死に周りと合わせようとしているのだと、けれどもうまく出来ない時もあるのだと、それを忘れないようにしなければいけないと痛感しました。
普段生きなくいなぁ、と思う自分がちっぽけに感じるくらい壮絶な自伝漫画でした。
ええ!?とおどろくエピソードだらけです。
それを、作者さんのサッパリとした感性で、事実をサクッと描かれています。
辛かったことも、悲劇のヒロインのようには語らず、ほんとにサクッとあっさりと。
その分心にぐっと響きました。
発達障害についてとても興味があり、すごく分かりやすく描いてあり、有難い本です。
本人にしか分からない問題を、イラストと文字にして、たくさんの人へメッセージとして伝えてくれるのはとても良い事だと思います。
何気ない動作や発言をも、難しく感じたり苦痛に思う人が沢山いる事を、分かりやすく優しく教えてくれた本です。
この人の描くコミックは、いいにはいいのだけれども、なんだかワンパターンという感じになってしまっているなあというイメージをもっていました。だからということもあって、この作品を読むときにあまり期待しなかったのですが、これはよかったです。なんというか、ワンパターンから少し離れたオリジナルな感じがちゃんとありました。
障害そのものの苦しみよりも、
二次的な苦しみ、つまり自分の障害を周囲になかなか理解してもらえない
苦しみの方が勝ってしまうのが悲しいことです。
作者さんは記憶力がとても良く、
幼少の折からの様々なエピソードが鮮明に描かれているのを
興味深く読みました。
一番辛く感じたのはカズ君との思い出のお話でした。
発達障害について知ることができます。子どもの頃、同じクラスにいて、変な子だな~と思ってた子は発達障害だったかもと思いました。
何度言っても理解してくれなかったり、突拍子もないことしたり。当時はなんだコイツと思ってたけど、その人なりに苦労して悩んでたのですね。いろんな事例を知ることができてためになりました。
発達障害と診断された方のお一人から、
心のなかのこと、行動のこと、
ここまで細やかに絵とともに世に出してくださり、
感謝しながら一気に読みました。
これからの多様性の時代、もう線引きする必要なんてない時代に突入しているなか、できるだけたくさんの人の目に触れてほしい作品です。
×華さんの作品好きです。絵が可愛い。障害を持ってる子の思考がわかって参考になりました。いとこが障害者で子供の頃は自分中心でしか考えられないことにイライラしてたし大っ嫌いでした。姉のことは大好きでベッタリなのに、その他兄弟は絶対仲間に入れてくれなくて、あの子も×華ちゃんみたいに必死だったのかなと。考えさせられました。