5.0
大作でした
戦中、戦後の動乱期を生き抜いた強くて美しい魔性のヒロインヒサの人生を描いた作品が素晴らしく、夢中で一気読みしました。
女性差別される時代に、その妖艶な美しさを武器に力ある男達を虜にし、自分の意のままに操る様は見事で読んでいて気持ちいいです。普通なら反感買いそうな女なのかもしれませんが、彼女は男に決して媚びません。虐げられる女性達の為に戦います。なので、最初反発していた女性達も彼女を女帝と認め従います。
彼女が老いて死ぬまでのストーリーが描かれていていますが、1人だけ本気で愛した男がいます。きっとお高い本気に愛し合っていたのでしょう。でも、この男もただ者ではない。普通のラブストーリーではありません。私には出来ないけど、究極の男女の愛だと思いました。
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