【ネタバレあり】セカンドバージンのレビューと感想（2ページ目）

やっと消すことが出来た心のしこり

飲み会の席で植木から付き合おうと言われ花野は
場の雰囲気が白けるのが嫌でそうですねと返事をしてしまうが、高校以来２８歳になるまで恋愛に発展はするが、ある事が原因で最後まで出来なくなり、結局彼氏が出来ても別れる羽目になるのだ
ある日花野は植木についてある会社を訪問する
すると西里と言う元カレと部屋で会ってしまう
高校の時に廊下を歩いていたら、花野の話が出たので内容を聞いていると花野どうだったと本カノのユミが西里が聞くと、初めてだったろうから、あんなもんじゃん、やっぱりユミの方がいいわと
いけしゃあしゃあと言うはかりか、仕組んだこと
だったのになぁと連中達笑い合ってた
こんなの許せない、自分の娘が虐められてても、うちの子が悪いんでしょうしと娘の擁護を一切しようとしない、深いトラウマに悩んでいる事すら気づかない
こんな母親サイテーだし親としても失格だ
西里もクズ男でユミと結婚したみたいだけど子供が出来たら同じようにイジメられるかもしれない
その時花野の気持ちが痛い程分かるから
植木とも上手くいって、母親からの呪縛も解けて
良かったね

お話の奥が深い

作家さん買いしている一人です。
闇の部分を皮肉っておもしろく描いたり、いろんな視点から見る力、それを表現する力のある作家さんだなーとつくづく思います。

今回は昔いじめられていた子が大人になってもずっとそのトラウマを引きずりつつ、善き出会いにより少しずつ、人を強く信じ、寄り添って生きていこうと変わっていく話。
主人公のようにそういう人が見つかって変われるのはある意味ラッキーだと思います。
過去を切り捨てるのにも勇気がいりますものね。

私は昔の家族との経験、学校での経験から未だに人付き合いがうまくできず、孤立しています。
それもあり、主人公が好い人に出会えたのうらやましい、現実にそんな事本当にあったらいいな思う作品でした。

タイトル。。

この漫画のタイトルで初めてセカンドバージンっていう単語を知りました(笑)
なるほど。。考えた人はすごい。
そして、、意外と周りにもセカンドバージンだって言っている友達とかもいて案外多いんだなー。他人事じゃないなーって感じてました。
元カレ夫婦イライラする。元カレもだけど、仕事のことに口出してくる嫁側(高校の時イジメてたやつ)も大人になっても最悪なやつだった。あんなやつらと関わらないのが一番。

このお母さん…

作者さん好きで読みました。壮絶ないじめにあった過去を、彼氏と共に乗り越えていくストーリー。イジメは母親の再婚での転校が理由で。唯一前のところに戻りたいと助けを求めても母親にはあっさりとスルーされて、いざ再婚相手と離婚するってなったら前のところに戻ろうか、って。なんて自分勝手な母親。自分第一なんだ。彼がいたから色々乗り越えられて、彼がそんな主人公を見守りながら支えてくれててとてもいい関係だなぁって思いました。

表題作

胸がギューーットなってしまいます。
他人とのやり取りを卒なく熟すヒロイン。
飲みの席で上司の植木さんとお付き合いする事に…
実は高校時代にひどいイジメに遭い恋愛に臆病になってしまってます。
ひょんな事からか取引先の担当者がヒロインに傷跡を残した元カレ。
この元カレと嫁、相当ムカつきます。
でもヒロインは逃げたい気持ちもありながら向き合う姿が胸を熱くさせられました。
植木さんがヒロインを助けてキュンとします。

いい

この作者さんほんとすきです！！
この作者さんのほんは
本当になんどもよみたくなります。
えがかれている女性も魅力的なのですが
でてくるクズ男も、
いい感じにめっちゃくずで。笑
逆に、清々しい感じがします。笑
だいたいこの元カレはなんなんだ！
なにさまなんだ！！
相手してやってもいい？？
誰が頼んだんだよ
むしろ、やれたんだから、やらしてやったんだからありがたく思え
とまでおもいます。

毒親とサヨナラ

７話までのセカンドバージン。高校での集団でのいじめ、性被害。それが、心や身体に深い傷をおってしまい恋人が出来ても先に進めない。お試しに付き合おう～始まった恋人(彼はかなり本気だった)　彼が今までのトラウマを払拭してくれた。そして、本当は１番の問題は毒親である母だった。いじめられていても自分の保身の為に見て見ぬふり。それ以上にいじめてる側を擁護していた。彼のお陰で強くなれて、母親けら離れて、前へ進む事が出来た。短編ですが、濃い内容の詰まってます。清々しい読後感です。

いじめられてた方はずっと忘れられないのに、いじめてた方は何もなかったかのような接してくるの凄く腹が立ちます。
ずっとトラウマになって素敵に過ごせるはずの人生がおかしな報告にいって、男性とうまく接することが出来なくてセカンドバージンになってしまい、またそれがコンプレックスになって…、
色んな意味でとても可哀想です。
元カレも最低だし腹立つ。
そもそも母親は気づいてあげられなかったんですか？
気づいていたらここまで傷つかなかったのに。

実は王子様

先生の中でも、好きな作品です。
軽やかな中に大切なものが伝わってきます。
特に彼氏の設定が、セクハラ(本当にやってたら今は大問題だけど)めいたおちゃらけしてるのに、実はしっかり主人公を見ていて、危機的状況の時は現れて、これ以上ないってほどすっきりした台詞を突きつけて、主人公を守ってくれる。TPOは心得ていて、主人公に判断を委ねる。
本当の「大人」をゲットしたね、よかったねと思いました。
最後に、「どうかお幸せに」と思える作品です。

読んでみて良かったです。

レビューをたくさん読んで購入を決めました。主人公と主人公の上司以外は
、ヘドが出るほどむかつく、自己中人間ばかりで、そこを上司が男らしく、守ってくれて良かったです。
心に深い傷をおった彼女がその傷を癒すには、それと対峙して、こえていくしかなく、逃げていては永遠に悩み続けていく。こんなくだらない事でふりまわされていたなんて馬鹿馬鹿しいと気がついたら、もうこえていけますよね✨
にげまわらず対峙していくことは勇気がいりますが。

自分の素顔をさらけ出せる人ができたら幸せになれますね。

ただ上司がなぜ彼女を好きになったのかそれだけが解らないで終わってしまったのは残念です。