4.0
猫
猫が中心の物語ではなくて、猫を通したヒューマンドラマです。なかなかに中身が濃くて、さらっとは読めません。ゆっくり読む作品だと思いました。
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猫が中心の物語ではなくて、猫を通したヒューマンドラマです。なかなかに中身が濃くて、さらっとは読めません。ゆっくり読む作品だと思いました。
最初はいろんな家族が主役だったけど、途中から同じ家族の話ばかりになった。人間がそれぞれ抱える問題も猫がクッションになってくれて円満に解決するところがスゴい。
最初は登場人物の見分けがつきづらく、淡々としていて、猫がかわいいほかには面白みを感じなかったりのですが、読んでいくうちに味わい深くなってきて、しみじみと人間世界と猫世界の情緒を感じています。1日に2回読めるのもうれしい。
何度読んでもタケが可愛い。表情豊かで、何を考えてるか伝わってくるし。隣家の千春が、たまたまタケと遭遇して猫好きを自覚したっていうのも、ものすごくよく分かるし納得。
素敵なストーリーです。随分以前に読んだ作家さんで、懐かしいと思いながら読ませていただきました。続きが楽しみです。
猫ちゃん可愛い、話も人情味があり読んでいてほっこりする内容でした。子供ちゃんもいい味出しているなあ。
ゆっくり時間が流れているようで安心できる作品だと思います。闘いや諍い、恋愛や失恋もなく淡々と話が流れていくのが魅力です。そしてどっしりと構えている猫の目を通してみる風景や人間たちもいいですね。
品川区で産まれずっと住んでいます。
今も街並みや人間味はほとんどこのような感じです。品川の山の手と下町の両方を持ったほんわかした雰囲気が良く描かれたお話です。
今でも品川にこんな場所があるんでしょうか?
はっきり言ってドッキリするような場面もなければ、ミステリアスな要素もありません。
だけどどこか懐かしく人とのつながりが温かく感じられる良作だと思います。
昭和の下町、人情ある作品ですね。この作品は穏やかに読めるし飽きないです。猫と人との良い距離感も好きです。