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世界が広がる、人生が変わる名作!!!
この作品がきっかけで、ピアノをはじめたり、歴史に興味を持ったり、ドイツに行ったり、ロシア人と結婚したりした人もいる名作です!!!
子どもの頃、これを読んで、大きくなったら絶対金髪の青い目の美人になると言っていた友達がいました。思いっきり日本人ですけど。そんな強い影響を受けた友人から紹介されて読んだ作品!
またじっくり楽しみたい名作です!!!
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この作品がきっかけで、ピアノをはじめたり、歴史に興味を持ったり、ドイツに行ったり、ロシア人と結婚したりした人もいる名作です!!!
子どもの頃、これを読んで、大きくなったら絶対金髪の青い目の美人になると言っていた友達がいました。思いっきり日本人ですけど。そんな強い影響を受けた友人から紹介されて読んだ作品!
またじっくり楽しみたい名作です!!!
池田理代子さんといえば「ベルサイユのばら」で有名ですよね。
確かに「ベルサイユのばら」は凄かったです。社会現象になりましたしね。
でも、この「オルフェウスの窓」は、ベルサイユのばらよりうえかも。
池田理代子さんの画力も円熟し、眠くなろうがお尻が痛くなろうが、読み進めることを止められなくなります。
美しい街を舞台にした、美しい音楽とドロドロの御家騒動の話かと思いきや、その先にロシア革命あり、国境を超えた広大なストーリー展開あり、涙あり悲劇ありの波乱万丈な人生が待っているとは驚きでした。
暗い世相の時代とはいえ、あまりに救いがない話で、当時の少女マンガとしては異彩を放ってましたが、独特の美しい世界には引き込まれずにはいられない。でももうちょいみんな幸せになってほしかった。
それでもなお、繰り返し読みたくなる作品です。
特に前半のストーリー展開が好きです。
音楽、特にピアノが好きな人ならば、「音楽=生きること」という力強さを
この作品から感じると思います。それは作者の音楽に対する想いそのものです。
絵柄は「ベルサイユのばら」の頃より更に洗練されとても見やすくなっています。
各キャラクターも魅力的で。いわゆる「悪役」「敵役」のような人物も別の角度から人柄が描かれており、感動があります。
無料で読めるものを探していたところこの作品を知り、ベルサイユのばらを読んで文庫本を購入したこともあったため、すっかりはまっています。
どの人物像も本当に活き活きと描かれていて、この人ならこうするしかこう思うしかないと、手に取るように理解できるしその人の人生と心が痛いほど共感できるので、本当に素晴らしい表現力に飲み込まれて世界観に溺れさせられているんだと思います。
まだ途中ですが関連作品もあるようですし、この物語の後の世界もすごく楽しみです。個人的にはカタリーナさんの穢を知らない優しさと強さを壊されることなく、そのままで大人になっている姿を見たいです。きっとユリウスのお母さんが過酷な状況下にいなかったら…とても似た雰囲気の女性だっただろうな、と思ってしまいます。
ベルばら、実は自分の中で三大名作に入るほどなんですが、こちらのレビューでそれ以上と書かれている方がたくさんいて、これは読まねば、、、と思い読み始めました。
結果、一気読みとなりました。
凄い。ほんと凄い。若くしてベルばらやこの作品を創ったということがもっと凄い。ベルばらは、美しすぎるところがあり、少女漫画の域を超えそうで超えていない感じがありました。もちろん少女向けだと思うのでそれはそれで最高だったのですが、こちらの作品は、それはもう世の中のこと、恋愛のこと、人間のこと、、、etc全て知り尽くした人にしか書けないような世界観があります。壮大なスケール。読み応えあります。心にゆとりがある方は是非オススメです!!
「オルフェウスの窓から始まった恋は不幸になる」という言い伝え通り、作中でオルフェウスの窓から出会った男女は、みんな不幸になります。
主人公のユリウスとイザーク以外もです。
ユリウスとイザークの恋も悲しい結末になります。
ハッピーエンドとは言い難いラストですが、それでもとても素晴らしいお話です。
主人公が男装麗人な点はベルばらと同じですが、周りに女であることを隠していることやミステリー要素もあり、よりハラハラドキドキしながら読みました!
わかりやすさ・きらびやかさはベルばらの方がありますが、読み応えはひけをとらないと思います。
普段あまり触れる機会のないドイツの文化や、他国から見た日露戦争の様子等も知ることができるので、ヨーロッパの歴史に興味がある人にもオススメです!
ベルばら時代よりも画力が上がり、そして作者自身が「私が描く最後の少女マンガ」と位置づけた作品です。
ベルばらよりも時代考証がしっかりしており、完全オリジナルのメインキャラそれぞれの上にのし掛かる過酷な運命。
ささやかな幸せを求めて必死で足掻いて運命に立ち向かう姿に随所で涙が出ます。
オスカルに比べてユリウスはただ周りに流されているだけで好きじゃないという方もいらっしゃるのですがそれがより彼女の存在をリアルにしているように感じます
とても読み応えがありました。
素晴らしい作品でした。
ユリウスの悲しい運命…最後は読んでいてとても辛かったです。
煌びやかな前半のユリウス、愛にひた走るユリウス、悲しみから身を守るための記憶喪失、そして全て思い出し…全ての謎が最期に解かれる。
ユリウスの最後は少し駆け足気味の展開でしたが、正にノンストップで読み進めてしまいました。
オルフェウスの窓の悲哀の伝説そのものだったと思います。
ユリウスのことはとても悲しかったのですが、ユリウスとゆかりの深いイザークとダーヴィットとマリアバルバラお姉さまは未来へと繋がっています。
ユリウスを最後まで心配し愛していたこの3人が未来へと繋がっていることがラストでの最大の癒しになりました。
情勢と生きることに翻弄される激しい時代…
そこに織り交ぜられたストーリー…
余すところなく堪能させていただきました。
〜素晴らしい作品をありがとうございます〜
と心から言いたいです。