5.0
素晴らしい!高校野球の裏側と、そして魅力がよく分かります(^^)
主人公の七嶋くんは甲子園の常連さんに愛されて、甲子園に愛される野球について教えてもらい、それを忠実に実行することで
春の選抜に出場してベスト4まで勝ち上がり、プロ野球界も注目するスター選手たなります。
しかし、監督の嫉妬からキャプテンを降ろされ、新キャプテン率いるチームとなってからは、チーム分裂の最悪の状況となり、この先どうなるかハラハラしていました。
それでも個の力で甲子園へ出場し、その後も一つ一つ勝ち上がり、その度に
チームがまとまっていき、反目し合っていたチームメイトや監督も七嶋くんを心から支えるようになり、見事に甲子園優勝を勝ち取ります。
甲子園での試合で七嶋くんもチームメイトも人間的に成長していく様をしっかりと描いています。わざとらしくない、リアルな内面描写なのでスゴく入ってきました。読了後だからこそ、主人公のチームが優勝する結末だよね、と思うものの、読んでる最中は準決勝で敗退するストーリーかもしれない、と思っていたほど、試合展開、世間の風潮、選手たちの心情描写が見事でした。
そして指導者次第で選手たちの可能性はどこまでも伸びる、という当たり前のことも教えてくれています。
1000万円を自由に使える状況が与えられる、という点はマンガならではの、現実ではあり得ないシチュエーションですが、そこは仮に高校生が理想の指導とケアを受けられたら。。。という
ロマンにあふれていますね。
このマンガを読んで高校生のスポーツに対する大人たちの取り組みや考えが良い方向に変わってくれたらいいな、と思います。
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