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失って初めて気づく愚かさよ
小さい時から王子のレイモンドが好きだった公爵令嬢のエリヤ、ところが、年頃になってリゼナという令嬢に心を奪われる彼、しかし、彼女が他国の老陛下の側室に嫁がされ、皇太子の逆鱗に触れた母親まで失い、遂にエリヤの父親の手を借りて腐りきった陛下と、能無しの皇太子を討ち取って自ら陛下になった。
そして、エリヤは愛するレイモンドの皇后になる、彼からの愛は無くとも嬉しかった、流産の悲しみも味わったが再び妊娠で嬉しい報告をと思った矢先、7年ぶりに他国からリゼナが帰って来るという…しかも6歳の息子を連れて帰って来た、床を一緒にしなかったという側室が、妊娠出産をして内緒で6年も育てるなんておかしいと思うけど…。
その子供を自分の子として認めた陛下に、エリヤは妊娠を告げる事無く離婚を決意する。
すると離婚は絶対しないという陛下、だが、エリヤは継承争いから子供を守り平穏な生活を送る為に、父親の公爵の力を借りて強引に離婚を果たす、最後の話会いでも一度もエリヤに愛情を感じた事は無いと、言いきった癖にいざ失うと妨害したり、行き先を探したりする、本当に愚かな男よ!
身分を偽り他国で平穏に暮らすエリヤと息子、6年が経ちこれからどう展開して行くのか?目が離せない程面白くなってきた。
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