5.0
前向きにな気持ちになれる話
とあるバーにやってくるお客さん達の話。
仕事や恋に悩みを抱えた人達がふらりと入ったバーにはバーテンダーの更さんがいる。
その更さんが出すお酒や更さんのお話がお客さんに寄り添って、それぞれのお客さんの人生が前向きに動き出す。
毎回一つの話が2〜3話と短く読みやすいのに、内容も軽くなくて見事だと思う。
読み終わると勇気や元気をもらって、幸せな気持ちになる。
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とあるバーにやってくるお客さん達の話。
仕事や恋に悩みを抱えた人達がふらりと入ったバーにはバーテンダーの更さんがいる。
その更さんが出すお酒や更さんのお話がお客さんに寄り添って、それぞれのお客さんの人生が前向きに動き出す。
毎回一つの話が2〜3話と短く読みやすいのに、内容も軽くなくて見事だと思う。
読み終わると勇気や元気をもらって、幸せな気持ちになる。
とあるバーを訪れる客達が主人公の物語。
そこには、一瞬人形かと見紛いそうになる綺麗なバーテンダー更がいる。
全てを見透かしているかのような瞳で微笑する更のそれは、それでいてその実とても優しい微笑みでもあった。
毒づいた者・迷いのある者・おごりがある者…等々、彼女が作る最高の一杯は彼らの心を浄化し迷いを断ち、気持ち新たに歩み出させる。
彼らの心に寄り添い、カクテルの由来・カクテル言葉・それにまつわる物語・作り方などを話すことでそれらをなすのは実に見事だ。
25話まで読んだが、どこかこの世のものとは思えない、まだ若そうな彼女のこれまでの人生が気になる。しかしそんなものを描いてほしいと思うのはナンセンスか…。
オムニバスの短編ゆえか、設定に若干無理があるストーリーがあったため星を1つ減らした。しかしどの物語もカクテルとの合わせ方はよく考えられていて✨お見事!✨としか言いようがなかった!
とあるバーを訪れた人たちの恋愛を描いた作品です。
どの作品も2、3話の読み切りなので読みやすくておすすめです!
(バーとバーテンダーは変わらない軸です)
長くない分、ストーリーに入り込んで夢中になるというよりは、それぞれの登場人物の生活や人生を不意に垣間見たような気分になる作品です。
短い話なので、話の前後は読者の想像に委ねられているような、余韻を残した終わり方が多いように思います^^
あの北川みゆき先生の作品。
いつも通りのラブストーリーかと思ったら、まさかのバーテンダーもの。
しかも美しいバーテンダーのお話しではなく、
来店されたお客様のストーリー。
カクテルの由来とともに、ストーリーも展開する。
一話完結でどこから読んでも楽しめる。
先生の新境地が見える面白い作品です。
バー好きの私にも楽しめます。
広告から来ましたが、自分としてはうしろのマティーニの話が良かったです。
苦難が目の前にあっても、あれだけ彼氏が誠意溢れる人間性を持っているなら、形はどうあれ絶対彼女を幸せにできるだろうし、彼女自身も豊かな感性を持っているから、2人の将来はとても幸福になれると確信できる話でした。
そっとお客の人生に寄り添うバーテンダーの存在も良いですね。
お試し読み2話まで読んだところで、さて最初のお話が3話目で完結するけどもう別にいいかな、と購入しなかった。けど数日経ってふと続きが気になってやっぱり3話目購入。ちょっと待って今まで放っておいてごめんなさい!! 読んで良かった!! そこからはもう一気に全話購入。笑。次のお話も楽しみに待ってます。いやできることなら私が行きたい、BAR更へ。
無料分を読んで続きが気になったので購入。
一気に全部読んでしまいました。
全てが丸く収まるハッピーエンドだけではないけれど、今は辛くても、今はハッピーじゃなくても、未来は幸せのはず、と思わせてくれる結末に読み終わった時にはなんとも言えない清々しさと共に涙が出ていました。
そう、人生ってハッピーエンドの繰り返しではないけど、前を向く気持ちがあれば未来は明るいはず!
とてもお洒落な作品でした。
最近カクテルに興味があり、カクテルの成り立ちやカクテル言葉についていろいろと調べていたのですが、そのカクテルの持つ意味から人生のヒントを導き出すストーリー展開に脱帽です。
更さんの口から紡がれる言葉は決して新たな視点や独りよがりなアドバイスでなく、すでに自分の中にあった答えや、蓋をして見ないようにしてきた本音です。
それがカクテルを使ってきれいに言語化されて、みんな自分の中にある大切なことに気づいてお店を出て行きます。
今宵「も」お待ちしています。という言葉は、「発見」ではなく「再発見」するという意味が込められているのではないかと思いました。
完璧すぎて怖かったビスクドールみたいな笑顔が
カクテルを飲んで悩みが吹っ切れた後は優しく見えるようになる。
お客さまの気持ちに寄り添って、お客さまに最高の一杯を作る更さん。
カクテルの美味しさ以上にカクテルに使われる材料や作り方へのこだわり、
そしてそれにまつわるお話が魅力的です。
自分が行けばどんなカクテルを作ってくれるんだろう〜とお思いながら読みました。
正直言って、なんか読んだ事があるストーリー展開だな〜と思わせる物もありましたが
25話まで読んだ中で一番印象に残っているのは、ブルームーン。
50歳の誕生日に1人だったら側にいてやるって約束してくれた同期で友人の彼。
ブルームーンの夜、初めて体を重ねた後、海外赴任すると聞き、好きなのに告白できず別れてしまったヒロイン。
その後、誰と付き合っても長続きできず独り身。
50歳目前に、彼から連絡がきてバーで待ち合わせする事に。でも、現れたのは本人とは違う人だった。
ブルームーンのカクテル言葉は「叶わない恋」「できない相談」。
でも更さんは3番目のカクテル言葉を教えてくれた。
それは「完全なる愛」。
結末を知りたい方は是非読んで見てください♪
小学生くらいに読んだきりで、ドタバタしたエッチな漫画家さんならイメージでした。あらーなんかイラスト変わったんだ!すごい久しぶりに見かけたわ、へえー、と思って試し読みしたら内容まで…!!いい意味での裏切りに遭いました。
とにかくカッコいい、そして温かい。「罪悪感を罵倒で薄めたがる」にはメモりたいくらい刺さりました…!みんな、がんばれ。私も頑張る。