4.0
テーマ性とほのぼのした雰囲気はいい。
無料4話分読みました。
自分は普通とは違う ――
劣等感を持った男の人3人が集まって暮らしてるシェアハウスにやってきた、中学生の女の子が主人公。
不登校で親の理解を得られず 『変な子と思われてる』 といった劣等感をやはり持ってます。
彼らとの交流を通して、自分と向き合い、『自分は自分』 的な自信を持って不登校から抜ける話なんだろうなー、と予想しています。
テーマ性の高い話ですが、雰囲気はほのぼのとしていて読みやすそうです。
同居人の久里原さんというおじいちゃんが、早速とてもいい人ですし。
彼は 『かわいいものが大好き』 を封印して生きてきたのですが、定年退職を機に、嗜好を解放したところ、奥さんにドン引かれて離婚。それでも 『今は幸せ』 と言い切る、なかなか素敵な人。
なんだけどなー。
まず、主人公の中学生にあまり共感できません。同居人の1人が言う 『なんだこのナメたガキは』 的な感想に一番共感してしまいます。
シェアハウスに引っ越して 『親にうるさいこと言われずに自由だイエーイ!』 的なノリをまず全面に出してるとことか……
この時点でまず 『えーまじに、ただのワガママな人生ナメきったガキかよ!?』 と思ってしまいます。
不登校にも家出にも何らかの原因があるはずなのに、ワガママで学校サボり、親がウザいだけの理由で家出、という風にしか見えません。
で、こういう主人公の目線からの漫画なんで…… なんか、描写が激薄く感じてしまいます。
久里原さんの話だって、会話形式でサラッとじゃなくて、久里原さん主人公で読んでみたいです。
オムニバスで各キャラ主人公に深掘りした単話で繋げていけば、すごい楽しめそうなのに……
なんか残念。
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