5.0
はまりました。
普通の不倫ドロドロかと思いきや、ハルキの幼馴染の女もそうとうやばいし、正当防衛でなぜ警察にいかないの???と思ってしまう。
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普通の不倫ドロドロかと思いきや、ハルキの幼馴染の女もそうとうやばいし、正当防衛でなぜ警察にいかないの???と思ってしまう。
バイト先の店長と不倫中の主人公。
主人公に恋心を抱く不登校の少年。
その少年は店長の息子。
店長の妻はうつ病。
息子の不登校の原因は幼馴染のストーカー。
という有様で、もうこれどうすんだよ、と気が重くなるが、なかなか読ませる。
幼馴染の独善的な暴走は狂気じみているが、実のところ、一番タチが悪いのは主人公だと思う。
いわゆる「純粋」タイプに分類される主人公というのは漫画にはよく出てくるし、基本的に作品はそれを肯定的に描く(だからこそ主人公になり得る)わけだけれど、本作は、違う。
明らかに本作は、そこに悪意を持って描いている。
主人公の「純粋」の正体は、病的な八方美人、嫌われることに対する異常な恐怖心である。
だから、不倫相手の家に上がり込んで妻をカウンセリングする、などということが平然と出来る。
信条とか尊厳とかいう観念自体がないから、自分の行為が相手に対して持つ意味が理解できない。
店長みたいな馬鹿な男がそれを「純粋」と感じるのは好きにしたらいいが、こんなもの、本質的には純粋と何の関係もない。
一見すると「純粋で可愛い漫画の女の子」のようにヒロインを描きながら、実のところ、変則的な形の自己愛にまみれた人間の薄気味悪さを、確信的に描いている。
そこが、凄い。
自己愛でもってわかりやすく他人を踏みにじっているのが、幼馴染のストーカー。
自己愛でもって自らの欲望の醜さを欺き、自己正当化に終始しているのが、店長。
無自覚で悪意なき自己愛によって、周囲を巻き込みつつ泥沼(泥濘どころの話じゃない)に落ちていきながら、落ちてゆく自覚すらない主人公。
おいおい、どうすんだこれ。
というわけで、今後も目が離せない。
絵は決して上手くはない、ハナシで読ませるストーリーです。
主人公は、店長と不倫中。
人には優しく親切にすることをモットーに生きる主人公。
不登校気味の男の子に声をかけたりお婆さんにも周囲の人にも親切を尽くす。
優しくされた男の子は主人公のことが気になっている様子。
不登校の男の子は、自分に好意を寄せる幼馴染の女の子から苦しめられていた。
そんな中、奥さんが鬱で家庭が大変だからと店長に別れを告げられる。
一生懸命に、自分と店長との明るい未来のために店長の奥さんと接触して、鬱の奥さんを元気づけようとする。
実は不登校の子は店長の息子ということが分かり、男の子自身も気になっている女の子が父親の不倫相手だということを知る…
という、ドロドロ展開。
主人公の純粋さゆえの暴走がこわい。
途中はもうストーカーだし、男の子の気持ちや奥さんの気持ちを考えたらいたたまれない…。
終始ほんわかした絵柄でドロドロ!!って感じではないのですんなり読めますが、なかなかの展開です。
なんだかんだで「自分のことしか考えてないよねー」「なんでそうなるんだー」とかツッコミ入れたくもなりますが、とにかく主人公が一生懸命だから仕方がない…。
ある意味、みんな自分の欲望に忠実なのかな…。
ありきたりな漫画に飽きてしまっている方にはおすすめです!!
絵がなんとなく気になって、読み始めました。
のほほんとしたストーリーかと思いきや…
なんとも表現しにくいですが、これは奥からグイグイ引っ張られる全く新しい不倫話でした。
ハルキの幼なじみが気味が悪くて、でも1番気味悪いのは主人公の女の子か…
凄く面白いです。
リアリティ溢れる描写でなんだか入り込んでしまいます。純粋すぎるがうえの暴走がすごく怖いのですが、なんだか憎めません。
不倫相手の奥さんを救いたいという願望、それをまかせる不倫相手、不思議~。どちらも自分の為。でもどうなるか楽しみ。