5.0
謙虚な英雄
英雄達を母、父、祖父のような存在として彼らの知識・技量や精神を学びながら育った主人公。
彼らに血の繋がりは無いけれど、互いを想う気持ちの深さと強さに、別れの時には涙が出てしまいました。
使命を負いひとり旅立つ主人公。
ワイバーンを素手で倒し、癒しの力もあるなどずば抜けた存在であるがゆえに、隣に立ってくれる人がいない、と孤独感に打ちひしがれる。
力に慢心せず、自分の弱さを素直に認め、周囲の人々の気持ちに寄り添う主人公は、「英雄」と呼ぶには謙虚過ぎる英雄ですが、彼と彼が会う人々がこれからもずっとみんな幸せであるよう、願いたくなる物語です。
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