葬送のフリーレン
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あらすじ
魔王を倒した勇者一行の後日譚ファンタジー 魔王を倒した勇者一行の“その後”。魔法使いフリーレンはエルフであり、他の3人と違う部分があります。彼女が”後”の世界で生きること、感じることとは--残った者たちが紡ぐ、葬送と祈りとは--物語は“冒険の終わり”から始まる。英雄たちの“生き様”を物語る、後日譚(アフター)ファンタジー!
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みんなのレビュー
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たまらなく面白くて切ない
現在発売の4巻まで読みました。
勇者ヒンメル、戦士アイゼン、僧侶ハイター、魔法使いフリーレンが魔王討伐を終え王都に戻る場面から始まる物語。全てが終わったところから始まる設定は本当に面白く素晴らしい作品だけど、読み始めてからずっと胸が苦しい。郷愁とでも言うべきか…
ある程度の年齢になると誰にでも思い当たる節があると思うが、愚かな事に大切な人を失ってから気付くことの方が遥かに多い。その時には気付けなかった相手の言動の意味や気持ち。自分が本当に伝えなければいけなかった言葉や気持ち。どれだけ悔やんでも既に相手はこの世に居らず、自分の記憶を辿り後悔するしかない。
何を教えてもすぐに死んでしまう人との旅は時間の無駄だと言い切ったフリーレンが、ヒンメルの死によって自分の一生の100分の1にも満たない時間(10年)の旅にかけがえの無いものを見出す。
幻影鬼がヒンメルを見せたときにはぐっと来たし、ハイターとアイゼンが自分たちの頼みとしてそれぞれの弟子をフリーレンに託し、フリーレンを天国のヒンメルと会わせようとしてるのも泣ける。そして全てお見通しだった師匠(大魔法使いフランメ)の愛情にも心を打たれる。
周りに与えられるだけだったフリーレンが、ヒンメルの死後、人に愛情を表現できるように変わっている。銅像をピカピカにしたり、蒼月草の花畑を作ったり、葡萄を酸っぱくしたり、仲間のための魔法の収集に余念がなく、例え一緒に居なくてもフリーレンは常に彼等とともにある。
フリーレンが未来で独りぼっちにならないため至る所に立ててもらった銅像、いつか一緒に見たいと言った故郷の蒼月草、久遠の愛を意味する鏡蓮華の指輪をフリーレンに捧げるヒンメル。どの場面をどう切り取っても愛情でしかないけれど、その時のフリーレンは大して気にも留めていないように見える。天国でヒンメルに会えたとき伝えられるかな。自分の気持ちとヒンメルの人生は素晴らしいものだったってこと。
今のところ、読者はほぼ登場人物の記憶の中のヒンメルしか知らない。勇者たるヒンメルを目の当たりにしていないし、魔王討伐に成功した一行の具体的な活躍も知らない。にも関わらずとても惹き込まれる。
魔王討伐後も次々と敵は現れ、新たな仲間と魔王討伐の足跡を辿って行く。この先も様々な思い出と気付きを与えてくれるに違いない。楽しみにしてます。by あノにます- 283
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5.0
若くて気がつけなかった気持ち
1000年以上生きたフリーレンが「魔王退治後の世界」をもう一度旅しながら、昔(フリーレンにとってはちょっと前なんだけど)気がつかなっかた勇者の気持ちと自分の成長を思い出を辿りながら確かめていくお話しです。
設定が新しい物語を組み上げた原作者さんは凄いし、作画の方が描く記憶の中の勇者ヒンメルの表情と控えめなセリフが絶妙で、生きる時間軸の違うフリーレンへの全てを飲み込んだ愛情表現が胸をうちます。(ヒンメルは身も心もイケメン!)
セリフなしでホノボノと続く旅の情景のコマで年単位の時間の流れを絶妙に表現していて、フリーレンの時間軸をちょっと擬似体験しながら、自分も昔若くて気がつけなかった気持ちがあったなあ、とちょっと切なくなってしまいました。
2度目の旅の目的地である北の死者と会える地(かつて魔王城があった所)で、天国のヒルメンとどんな再会をするのか。楽しみです。by 匿名希望- 226
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4.0
冒険が終わって始まる新たな旅…
冒険が終わった後から始まる物語は珍しいなと思って購入しました。
時と共に人々の記憶から風化しつつあっても、確実にその時その瞬間を生きていた勇者や仲間がいた。
過去から今に繋がる軌跡を辿り、周りの誰かと関わることで自分でも気付かない変化や成長を感じられ、1つ1つの出会いや繋がり、思い出を大切にしたいと思う心温まる作品でした。
早く続きが読みたいです。by 匿名希望- 12
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5.0
静かに凄い時が流れる漫画
魔王を倒した勇者パーティーの後日談
だけど単なる後日談じゃない。
歴史で語られるより多くの偉業があったり、逆にくだらない日常があったりする。
書き込みが細かく旅する世界が綺麗。
長い時間が一ページで流れたりするんだけど、そういうところに描かれてる一コマがあとでコッソリ伏線回収してくれたりするからじっくり見ちゃう。
タイトル回収には鳥肌たった
是非じっくりみて欲しいby 匿名希望- 9
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5.0
トールキンの
指輪物語の発想(権力を手に出来る指輪を、捨てに行く冒険者たち)を見た時に凄いな…と思いましたが、この、魔物退治後の物語、ある意味、時間軸を遡るようなストーリーにその時以上に「そうきたか…」と思いました。蒼月草の花冠をヒンメルの像にかけてあげるシーンでは、涙が止まらなくなりました。フリーレンにはヒンメルが生きていた時にもっとヒンメルの気持ちを汲んで欲しかった(笑)ですが、生きる時間軸が違う人間とエルフの、時差での心の交流にまたグッと来てしまいますね。結末がとても気になります。ヒンメルに、フリーレンが何を伝えてくれるのかな。ヒンメルの大きな愛情に、フリーレンがどう応えてくれるのか気になります!
by Eaucari- 6
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5.0