5.0
子供の立場に立ってくれてるのがいいと思いました。
子供が体験する「親の離婚」。
自分も親が離婚していて、それもあってか余計に刺さりました。
離婚は悪いことじゃない。
でも、子供にはカゲで悲しむ権利があっていいと思う。
親の前では聞き分けのいい子を演じることになっても、カゲでは泣くことになっても、それを許してほしい。責める権利は誰にもない。
それすら奪われてしまっては、気持ちの行き場がどこにもなくなってしまう。
離婚が家族にとって最善の道であることを理解しているからこそ、親の前では自分の気持ちを見せまいとする。
主人公たちはやさしい子たち。
自分の気持ちを自覚できず、ガマンするのが1番よくないと思う。
悲しんでいいし泣いていい。
表現がむずかしいフクザツな気持ちを言語化してくれて、なんだか無性に感謝したくなりました。
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