5.0
若くて気がつけなかった気持ち
1000年以上生きたフリーレンが「魔王退治後の世界」をもう一度旅しながら、昔(フリーレンにとってはちょっと前なんだけど)気がつかなっかた勇者の気持ちと自分の成長を思い出を辿りながら確かめていくお話しです。
設定が新しい物語を組み上げた原作者さんは凄いし、作画の方が描く記憶の中の勇者ヒンメルの表情と控えめなセリフが絶妙で、生きる時間軸の違うフリーレンへの全てを飲み込んだ愛情表現が胸をうちます。(ヒンメルは身も心もイケメン!)
セリフなしでホノボノと続く旅の情景のコマで年単位の時間の流れを絶妙に表現していて、フリーレンの時間軸をちょっと擬似体験しながら、自分も昔若くて気がつけなかった気持ちがあったなあ、とちょっと切なくなってしまいました。
2度目の旅の目的地である北の死者と会える地(かつて魔王城があった所)で、天国のヒルメンとどんな再会をするのか。楽しみです。
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