5.0
『奪われること…』シリーズ第3作。
阿部あかね先生の『奪われること…』シリーズ。
今回も順に書いておきますと、
①『奪われることまるごと全部』(美長×鷹緒)
②『好きというのになぜかしら』(武久×由一)
③『愛があるならいいじゃない』(美長×鷹緒)
④『いつもあなたの事ばかり』(武久×由一)
でして、出来れば順番に沿って読むのをオススメします!
第3作の本作では、超イケメンで激コワな執着束縛系・美長(攻め。表紙上)と、女の子大好きクズ男・鷹緒(受け。表紙下)が、2人とも社会人に。
美長は同じレストランで、もう6~7年目と順調にキャリアを積み重ね、ソムリエの勉をもしたり、ステップアップしている。
一方、大学時代の仲間と雑貨屋を開いた鷹緒は、仕事でも人間性でも、美長に敵わないと自虐的になっていて…。
※以下、ネタばれ含みます。ご注意ください。
あのチャラクズ男高校生~大学生だった鷹緒が、ようやく落ち着いてきたと思ったら、いろいろと悩み出して、大人になったなぁーと感慨深い。
本作の出版が2014年で、第1作の5年後なので、実際に成長を追っているような描写ですねー。
1~5話「されど愛・愛」は、煮詰まった鷹緒がいきなり「自分探し」だーと、家出する話。
自己中で短絡的なのが、如何にもアホな鷹緒なんですが、心配して落ち込む美長が、オーナーの武久に語る心情にジーン。
6~12話「愛があるならいいじゃない」
鷹緒の雑貨屋仲間の小沢と宮田も巻き込んだ、カフェ店員の可愛い女の子騒動。
作中の美長の職場慰安旅行は、次作の『いつもあなたの事ばかり』で、由一目線でも描かれていて、そうだったのか!とビックリ(笑)。
12話のおまけ「その時、彼らは」は、小沢×宮田の話でした。
落ち着いてきた分、以前の爆発的なパワーが見られなくて、そこは少し残念でした。
とはいえ、続編はやっぱり嬉しく、成長して変化する関係や絆を見られて嬉しかった。
星は4寄りの5で。
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