【ネタバレあり】海神の花嫁のレビューと感想

短編女王（勝手に）の長編ってか！

小純先生大好きなので、長編の更新？！早くポイントよ増えろ…とジリジリしながらやっと読み始めました。

離島の代々続く高良家の跡取り息子・朝和と、子どもの頃に仲良くなった主人公・凪。でも友達であることは周囲には内緒。一方で、凪には双子の姉・稔がいて、朝和のことは綺麗な王子様だと思っていて。
そんな中、2人の仲を知らない稔が朝和の嫁に立候補してしまい…という。
ドロドロもいろいろありそうだし、そして切なそうだし、もともと悪い人はいなさそうだから、それぞれが幸せになれればいいのに、と思いながら読み進めています。

個人的には、R大離島研究所が出てくるのが嬉しいです。あのお話が一番好きなので、いつか夫婦で出てこないかな？と期待してますが…もしかして別の離島？とか思いながら。しかし小純先生は生物系詳しいですよね…ご専門なのかしら、そして院生経験ありかしら、と前から思っています。

まるで小説のようなお話

自然豊かな島と、その島を代々守る一族の物語。
少女漫画というよりはサスペンス小説のようで、めちゃコミの中では異色な感じ、ドキドキハラハラしながら読みました。
朝和の煮え切らなさにはかなりイライラしたけれど(笑)
最後はめでたしめでたし！
ホッとしました(笑)
こんな島があったら行ってみたいな、と思える作品でした。

なんか悲惨なストーリー。
稔を悪く言うコメントが多いけど、稔の人生を考えると悲惨な人生だよ…
恋愛することなく高校生で婚約して、周囲から期待されて、島一番の金持ちでイケメンと結婚して、夢だったお嫁さんになれたのはよかったけど。相手の男からは冷たくされて、顔色伺いながらの毎日。それでもいつか本当の夫婦になれることを夢見て何年も頑張って。。。
で、あと出しで、結婚した男は自分の妹と恋仲だったと知る。
そりゃおかしくもなるよ。。。
妹の凪ほうからしたら、誤解し合ってすれ違ったまま、好きな男は姉と結婚してしまう。
凪も男も素直になれずに誤解し合って別の人生を踏み出したのは悲劇だけどさ。
自分で決めて進んだんなら、そこに責任は持とうよ…と突っ込みたくなってしまいました。
いや、まぁ、それ言ったら何にもドラマなんか始まらないんだけど。
冷静に読んでみたら、そこに至ったというか。
うーん、一番の被害者は稔だと思うんだけど。人生狂わされた感がハンパない。

双子姉妹の恋

舞台は小さな島…海神さまが作った島
高良家はその海神さまの子孫
そんな島に双子の姉妹である稔と凪
高良家の跡取りである朝和とは、幼い頃に内緒で遊んだ仲だった凪

それぞれ高校生になり、朝和は結婚相手を決める時期で稔と凪が候補になり、稔との結婚が決まったが…
結婚後、朝和と凪はお互いに好きあっていると知り…稔の中で、何かが壊れた感じ

朝和、凪目線で読めば、切ない💦
稔目線で読めばプライドが高い分、許せない気持ち…
小純先生の初長編なので楽しみ✨
少し懐かしい感じのする不思議な島の話

サスペンス

やっと完結しました！
愛嬌と華がある稔と地味で勉強が好きな凪の双子と、島の権力者の息子朝和、その一族を取り巻く物語。
本当は朝和と凪は想いあってて、島が好きって気持ちも同じで、二人いっしょになるのが自然なのに、朝和の結婚相手になる島の巫女にふさわしいのは稔と一族に決められ、お互い想いを伝え合えないまま、朝和と稔は結婚。凪は島の自然を守るため大学に。
朝和と凪は心の中は未練だらけなので、きっと ふたりはいっしょになるはず、と読み進めてきましたが、とにかく一族の陰謀と策略がすごくて、朝和の母の怖いこと💦サスペンスなので、好きな人はいいかも。自分はとにかく二人がいっしょになるのをみたかったのですが、それは終わりの方までおあずけで、メインは一族の陰謀をぶったぎること、双子の関係を修復すること、島の自然を守ることかなと思いました。恋愛重視ではないけど、読みごたえがありました。

ドロドロの愛憎劇

昼ドラでありそうなドロドロの愛憎劇です。

朝和と凪は幼馴染で両思い。
でも朝和の結婚相手に立候補したのはヒロインの凪ではなく、双子の姉の稔でした。
朝和と凪はお互いに惹かれあっているのですが、朝和が性格を拗らせていることも災いし、なぜか誤解しあい、すれ違い、結局、グイグイ押し切った稔が朝和と結婚します。

稔は「どうせならお金持ちに嫁ぎたいし、イケメンでラッキー」的な発想で妻の座を射止めたのですが、拗らせ男子の朝和は、価値観の全く合わない稔に冷たい態度を取ります。
何年も健気に頑張る稔ですが、ある時、朝和と凪が惹かれあっていたことに気づいてしまい、ヤバい女に豹変します。そこから先は闇落ちしてドロドロです。

最初から朝和と凪が結婚していればこんなことにならなかったのに。
そういう意味では朝和と凪も悪かったのですが、そんな事情を差し引いたとしても余りあるほどに、稔がクズ。なので、稔には全く同情しません。
稔の後ろで手を引く人間がいたり、名家の権力闘争に躍起になる人間もいて、全体的にドロドロ。
朝和も拗らせっぷりが激しすぎて、読んでいて疲れます。
凪と塩町先生はお似合いだと思ったけど、その線はなくなっちゃいましたね。残念。

ドロドロ系ですよね

無料18話まで見ました！
孤島の中での三角関係のお話です。
回りに内緒で子供の頃から遊んでいた凪と朝和ですが、中学に入った頃から朝和の凪に対しての態度が冷たくなり、疎遠になります。それも結局は気持ちのすれ違いでしたが…
海神の子孫と言われている朝和の結婚相手を決めるには代々先代に決定権がある感じで、朝和が決められないような風習？があるようです。
そこで選ばれたのが、凪と双子の姉の稔ですが、稔は凪の将来性を思い、自分から志願し結局は結婚します。
朝和は愛のない稔との結婚生活に、初めは塩対応でしたが、凪を忘れると決めてからは少しずつ稔に優しい態度をとるようになります。
稔は代々続く海神家の厳しい躾？にも絶え、冷たい朝和にも、いつかは愛が芽生えると信じて尽くしますが、朝和と凪との仲を知ったところから、愛憎劇が始まります…
凪も朝和とは関わりたくないので、なるべく接点は持たないようにしていましたが、気持ちがフラフラしている朝和がどっちつかずの態度に凪の心も揺れます…　これには尽くして耐えてきた稔が可哀想な気もしますね…
稔の復讐劇がこれからどんどんエスカレートすると思いますが、ドロドロした感じですよね？
切っても切れない姉妹ということと、結婚してしまっているという観点から、朝和と凪とのハッピーエンドは無いのかな～なんて思ってしまうのですが、最後はどうなるのかとても気になる作品です！

気になる展開

気になっている作品の一つです。
小さな島での古い敷きたりに縛られた人たちの話。

双子の凪と稔は二人ともとってもいい子だったのに凪と結ばれなかった朝和がどんどん悪い方向へ持っていっているような。何も知らずに追い込まれていくみのりが本当に気の毒。
諦めずに二人とも両思いなんだから言葉で伝え合えてれば結ばれていたはずの凪と朝和。
冒頭のシーンでゆくゆくは凪が花嫁になってハピエンなのか？気になります。でも稔もちゃんと救ってほしいです。

島の自然を守って！

冒頭の朝和のセリフが結末を匂わせてますねー。作者さん、上手い！もう一度読み直して見た。「稔が失踪した。凪、お前が次の嫁だ。」これって辛くなった稔が家を出てしまうってことかな。そりゃ辛いよな。朝和が悪い。稔が手を上げる前に朝和が選んだらよかったんだ。相思相愛なんだからさ。凪だって断らないんじゃない？大学卒業するまで待って巫女になればいいんじゃね？主張する力が必要だよなー。なんなん、家、家って。家のために島があるわけじゃなく島の自然を守るために家があるって、どこでだったか朝和が話してたよね。朝和と凪で養殖産業振興させて島の自然を守って下さい！琵琶湖にこんな島あるような・・？行ってみたい。

海神、島、大自然、巫女

大好きな要素がたくさん入っていてワクワク読んでみましたが、思った以上に昼ドラちっくなすれ違い愛憎劇が繰り広げられてます。
稔がかわいそうって意見もあったけど、稔はどこかで凪を下に見ていたんじゃないかなぁ。助けてあげたって発想が上からだし、そんな動機で嫁入り決めたのも自分なんだから、、、2人の間に割って入る感じになったのも自業自得だよね。2人が稔を思って罪悪感で苦しんでる中、稔は自分を憐れんでるだけだし。と、思います。稔が本来の可愛らしさを取り戻せるといいな。

しかし、朝和ママはとんでもない鬼婆ですね。
朝幸くんがかわいそう。

3人が幸せになればいいなぁと思いながら、もう少し読もうかと思います