5.0
古びない歴史に残る作品
この時代を男女逆転の発想で描いた名作。これから先も古びる事なく、その時代の世情に問題提起できるしなやかさを備えたものではないか。
ドラマ化もされているが、やはり、紙面から映し出されるもの、読み手の想像、イメージはなかなか越えられないのではなかろうか。ボリュームのある作品ではあるが、完結もしているため、まだ未読の方は是非是非読んでいただきたい作品。
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この時代を男女逆転の発想で描いた名作。これから先も古びる事なく、その時代の世情に問題提起できるしなやかさを備えたものではないか。
ドラマ化もされているが、やはり、紙面から映し出されるもの、読み手の想像、イメージはなかなか越えられないのではなかろうか。ボリュームのある作品ではあるが、完結もしているため、まだ未読の方は是非是非読んでいただきたい作品。
まず癖のない絵でとても読みやすいです
同じような髪型の武士たちが沢山出てきますが、みんな区別が付くのがさすがベテラン作家さんだな、という感じです。
ストーリーは他の方のコメント通りかなり読み応えのある内容です!
大奥がもし男女逆転していたら、というありそうですなかった作品ですね。登場人物ひとりひとりのストーリーが細かく描写されていて、どんどん引き込まれていきます。
ただいま家光編の途中です。女装させられた有功が家光に近付く一歩一歩をとらえたコマ、まるで能舞台を見ているよう…!
各登場人物の台詞回しも滑らかでうっとりします。江戸時代の真実はここで書かれた通りな気さえしてくる、緻密なドラマです。お見事…!
歴史物はあまり好きではないけれど、無料分が多いので読んでみようかな、くらいのつもりで読み始めたらどっぷりハマってしまいました。
とにかく絵が素晴らしいです。
とくに凛とした男性の和服姿が美しくてうっとりします。途中美しい男性達の顔が似すぎていて誰が誰だったかこんがらがってしまいますがありますが、それを差し置いてもとても魅力的な作品です。
特に有功と家光の話がなんとも切なくて好きです。
コロナの話が出始めた頃、この大奥の赤づら疱瘡を思い出しました
これはクマですが、今回のコロナもそんな感じなんでしょうか、、
コロナは若い人は無症状な傾向があるようですが、赤づら疱瘡だと女性が感染しても無症状てことなんですかね〜
など今のご時世にぴったりな背景もあります
読み切りました!
ずっと気になってはいたけども、テレビとか大奥が流行って時期に乗り遅れたこともあってそのままもういいかな、と遠巻きにしてしまっていました。が、大量無料に釣られていざ読んでみると、なぜもっと早く読まなかったのかと後悔。
元々歴史物は大好きですが、歴史上の人物・出来事とちょうど良い塩梅でリンクしてるので、本当にそうだったのかもと思わせる力のあるとても魅力のある作品です
毎回無料分を読み切るのがちょっと大変だなぁとはじめは思ってたくらい文字数が多くて。
しかも字が小さく、毎回拡大するのも面倒だし大変だったので嫌悪感がありましたが
お話は面白くどんどん引き込まれていったので読み進めるのが楽しみとなっていました。
歴史に興味がなかったですが勉強にもなり興味も湧きました。
絵も潔く、無駄な線もなく、見やすくて綺麗で素敵です。
さすがドラマ化されるだけある見応えのある作品だと思いました。
以前から部分的に読んだり また何年も時間をおいたりで 続けて読むことがなかったので 大量の無料案内にやった!とばかりにとびつきました。
続けて読むと時代の流れにきちんとのれて史実も忠実なので気がつくとこちらのほうが本当なのではないかと思ってしまうほどです。
私は家光と有功の話が心惹かれましたが 他の話も飽きることなく絵も美しいので
大満足です。
むかし読んだ時は、家光と有功の悲しい展開に辛くなって、最後まで読まなかったが、久々に最後まで読んで、とても心地よい読了感。
作者もインタビューで、男女逆転が中心ではないと語っていたが、本当にそうで、人間の性・血族の物語だった。男も女も権力を持てば、人を虐げもするし、差別する。
より良い世の中にしようと奮闘する者がいて、それを私欲のために阻む者もいる。
この作者の作品は過酷な状況であっても必ず最後には希望があり、死ぬほどに思い詰めても、人生は続いていくし、打開策はあるのだ、と見せてくれる。もう終わりだ、と思っても、抜け道はある。
読み手に希望を持たせる作品が好きだ。
男女逆転・大奥。丁寧な時代考証の上でのフィクションなので ストーリーがしっかりしていて飽きません。映画化もされていますが、こちら原作の方が好みです。
序盤の吉宗・水野編(?)のラストは、さすが吉宗公『あっぱれ』でした。私的には、家光・有功(お万の方)編が切なく心に残ります。高潔な人格かと思われた有功が、ある事で冷静さを失い襖を刀で斬りつけるシーンでは人間らしい一面が垣間見れ、この人もある意味自分を偽って生きてきたのかな?と胸に刺さりました。
なかなかの長編大作ですね。ゆっくり楽しみたいと思います。