5.0
その後の話も楽しみ
レビューも意外と賛否あって、サリフィに抵抗感持つ方もいるようだけど私は引っかかることなく読了しました。ストーリーは孤独と違和感を抱える王が、自分とは異なる性質の女と出会い、彼女によって自信を持ち周囲に支持される王へと成長していくという割とある話です。他人との比較や劣等感から生まれる嫉妬や恨みとか、自分の存在意義を見出す過程とか世の中に溢れている事柄を異種生物を使ってうまく表現しているなと思いました。確かにサリフィは少し自分勝手というか世間知らず過ぎる部分はあるけれど、それはオズマルゴにいる人間としての表現というか、生物界における人間の有様を描いているのかなとも感じました。
ハッピーエンドの物語こそ続きが気になるのですが、二人の間に生まれた王子が成長していくストーリーもあるようなので、そちらも読んでみたいと思います。
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