5.0
以前、途中まで読んだのですが、久しぶりに読み直しました。
おじいちゃんの遺言で結婚することになったのは、幼い頃から好きだった年上の人。
ヒロインは片思いだと思い込んでいますが、相手も同じように思い込んでいて、お互い勘違いしている歳の差夫婦の物語です。
冒頭は結婚相手の月島さんのこじらせっぷりがひどい。
でもストーリーが進むうちに、月島さんがこじらせている理由が分かります。
ヒロインを想うがゆえ、自分をセーブする月島さんが切ない。
ストーリーを動かすキーワードは(呪い)です。
ファンタジーとオカルト要素を含みますが、オカルトパートはコミカルに描かれているので、オドロオドロしくないです。
2人は出会った頃の勘違いを引きずっている上、ヒロインが抱える呪いのせいもあり、距離を縮めては離れて、を繰り返します。
読んでいて切なくなりますが、試練の繰り返しを通して、2人の絆は深まります。
ストーリーの後半、自分の未来を知ったヒロインが重要な決断をします。その決断を聞いた月島さんは、かつてのこじらせ男子ではなく、頼もしい夫の姿を見せてくれます。
途中暗くなるパートもありますが、最後まで読めばハッピーエンドが待っています。
- 1