5.0
ネタバレNGの方は絶対に読まないで。
「ウソみたい こんなあっけなく まだ信じらんないよ」宵ちゃん、それはこっちの台詞です。コミックスにして全9巻、めちゃコミ話数にして101話(本編は97話)、このもつれにもつれた「死の運命」の呪いの糸をどうやって解きほぐすのか、みんな固唾を呑んで見守っていたのに、ま、まさか、たったの4ページ、実質7コマで解決しちゃうなんて…それも他作品の主役(「夢幻ソワカ」の晴明)のモブ出演による一撃でなんて…ここまでの宵と暁人のすれ違いと苦しみは、いったい何だったつーのって話です。
ま、確かに猫又のタマ、座敷童子の富子サン、そしてラスボスたる「守宮」のキャラ設定から推察すれば、こーゆー解決の仕方もアリだったのかな?それにしても、重々しい流れを、あっさりとギャグ解決に落とし込んだ七尾先生の潔さに脱帽です。年の差10歳の両片想い拗らせ婚物語を成立させるためには、「死の運命」や「呪い」のエッセンスが必要だったということですね。
個人的には、ラスト4話の番外編「小夜曲〜セレナーデ〜」が激推しです。本編では、エピソードで語られるだけだった宵の祖父母、光と小夜の若かりし頃のお話。これ自体とても素敵なお話なのですが、この後二人がどんな思いで時間を過ごしたのか、そして、宵が生まれることをどんな思いで受け止めたのか、第1話に繋がるまでの物語も知りたい…そう思わせてくれる良作です。あ、さんざんグダめきましたが、トータルで星5ですよ〜。
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