5.0
ヒドイじゃないの
動物が好きと言うより、家族と思って人生の最後まで見届けるつもりで猫を二匹飼っていますが、どちらの子も不遇な状況から救い出すようなたまたまの縁でしたので、うちに来て幸せだろうか、来る前はどんな風に扱われていたのかとか、不安で仕方無かった頃を思い出しました。信頼できる獣医さんにもなかなか出会えず、10年近く経った最近、ようやく主治医と思える先生に出会えた事もあり、主人公の先生やそれぞれのオーナーさん達の想いを、自分の経験に重ねて泣いてしまいました。真摯な先生ばかりじゃないし、ビジネスライクな獣医も描かれていますが、こんなに読者を泣かせるなんてヒドイです。単純では無く動物自身も含め、それぞれの想いを読みながら感極まってしまいました。
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