5.0
懐かしみを感じます
主人公の小夜子が幼き頃からの夢(憧れの映画女優・歌手スターになりたいという夢)に突き進むと言う物語りです。小夜子の真っ直ぐでボジティブな明るい性格に惹かれ、また心打たれ動く他のキャラクター達も魅力的だと思います。
舞台は戦前・戦後の昭和の日本。東京や大阪にはモダンで華やかな西洋文化が流行している最中、当時の街並み、人々、ファッション、映画流行、そして昭和の家族・家庭 、当時の貧困差、戦争や軍事政権…読んでいるとまるで自分もタイムスリップしたかの様な感覚と共に、何処か懐かしさが込み上げてくる気持ちになりました。
リカチさんの作品は、どれも丁寧に上手く描かれたものが多く、読む度にワクワク感とドキドキ感が止まりません。
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