みんなのレビューと感想「「子供を殺してください」という親たち」（ネタバレ非表示）（119ページ目）

衝撃的なタイトルで、なんとなくでは読んではいけない作品なのかなと思いました。単なる興味本位で読んで、色々と考えさせられます。

前から気になっていました。漫画もあるんだと思って読んでみました。いろいろと難しいですね。平和に暮らしていきたいと心から思いました。

怖い、怖すぎる

読んでて汗と動悸が止まりません。
もう読まないでおこうと思います。
それだけリアル。

私の姉もこの漫画に出てくるような人でした。
毎日死を隣り合わせに考えていて、生きた心地がしなかった。
姉が親を…か、
私が姉を…か、
相打ちか…。
凶器にになりうるものを全て隠して、家族のみならず、どうか、他人を傷つける事が無いようにと毎日祈る日々。

こういう人を見た時、人は、「親はどんな育て方をしたんだ」と言いますが、親の育て方でこうなる訳ではありません。
病気、障害、生まれ持っての性質でこうなる人は実際居ます。

このタイトル、暗に無責任な親をなじったようなニュアンスに取れます。
親の育て方ではありません。これは強く言いたいし、広く知ってもらいたい。

この漫画はとてもリアルです。
でも、押川さんですら、親の責任だと言うのですか。
本当に家族は救われないな…と思う。

障害があっても、そうならない人もいる。
だからそうなる人は、やっぱり育て方が悪いんだ。ではないです。
健常者がグレて起こす犯罪が全てではないんですよ。

現代社会の闇を感じる作品。こういう状況に直面した時、当事者はきっと異常な状態におかれていることにも気付かないのだろう。押川さんみたいな人に出会えた人は、ほんの一握りの人だと思う。

どのケースも考えさせられる

数話で次のケースいくんだけど、どれもこれも、酷い話ばかりだった。いろんな事件がおきてるけど、普段新聞にも小さくしか載らないような話の背景には、こんな重いことが沢山あるんだなと感じた。

まずタイトルにドキッとしてしまい読むのをためらっていた作品でした。絵も好きな感じではないな～と思ったけど深くて重い難しい問題に向き合うにはこんな無表情が合ってるのかも。スッキリするストーリーではないけど考えさせられる。

やはり親身に向き合ってくれる人なんていないんだなぁと少し気落ちするほどリアリティのある話でした。本当に救いようのない人、存在が周囲を苦しめる、そういう人達の描写がとてもよく伝わってきます。

気になる

読んでいて、続きを読みたくなるけどなんせ一話が短い。無料分を今は読んでいるけど、すぐに話が終わってしまうから…課金してもこれなら課金せずに無料分だけ読めばいいかな～と思う。

精神病という、あまり知られていない、知らされていない世界の描写がとても良いと思います。
ニュースなどでは結果しか流れないので、それに至る各家庭の苦悩にも少しは気を配ろうと思える作品です。

軋轢

問題のない子どもなんてありえない、その通り。見てみぬふりしないで、子どもと真剣に向き合うことでしか、事態は好転しないだろう。支援者の在り方についても考えさせられる。