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座敷童子との優しく楽しい日々を描いた漫画
菅波多緒(青年)は、バイトで訪れた田舎の民家で小さな女の子(座敷童子)に出会います。
多緒は50年ぶりに現れた、座敷童子を見る力のある人間だったのです。
小さな神様に惹かれた多緒は、正式に管理人になって、神様と二人の優しく微笑ましい生活が始まります。
何百年も生きている小さな神様は、大人の様な深い心を見せる事もありながらやはり子供で("童子"ですからね)、多緒と出会った喜びを体中で表して、そんな心を察して寄り添う多緒と神様の姿が、静かな田舎を背景に優しく描かれています。
料理上手の多緒が提供する料理に驚き喜ぶ神様の姿も、また可愛いです。
多緒を管理人として雇った車椅子の社長が、何十年も前に座敷童子と遊んだたった一人の男の子だったというのも、心の温まる逸話です。
高齢の彼は、小さな神様を託せる(神様が見える)人間を、ずっと探し続けていたのでした。
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座敷娘と料理人