ひよこねこさんの投稿一覧

投稿
48
いいね獲得
45
評価5 15% 7
評価4 25% 12
評価3 33% 16
評価2 25% 12
評価1 2% 1
1 - 10件目/全41件
  1. 評価:3.000 3.0

    本編全話読了済み

    ネタバレ レビューを表示する

    作画担当者のファンなので手を出してみたが、主人公カナリアの幼稚でヒステリックで傲慢で下品な性格と、それを皆が賞賛する世界観が受け入れられなかった。
    読み進めながら(本来のヒロインであるグレイシーが主人公ならば…)と何度感じた事だろう。

    ストーリー展開も"よくあるファンタジー小説"といった感じで特に目新しさは見つけられず、稚拙さばかりが目立つ。
    また、序盤から終盤までご都合主義展開がダラダラと続くのだが、オスカーが記憶喪失〜正体判明〜本編ラストは非常に駆け足で物足りなさを感じた。
    両片思いならではのもどかしさ、転生者としての不安感、政敵との頭脳戦などもう少し丁寧に描いて欲しかった。

    主人公以外のキャラクターは(ほぼ)全員魅力的だった事、作画が美麗な点は好印象。

    • 0
  2. 評価:5.000 5.0

    名作

    ネタバレ レビューを表示する

    本編全話読了済み。(外伝は途中まで)

    まず、昨今流行りの冗長なタイトルではなく簡潔で分かりやすいタイトルが好印象。
    そして、登場人物の心理描写が巧み。
    主人公ビアンカは前世(あるいは"夢で見た最悪な未来")の記憶を持ってはいるが、だからといっていきなり善人化する訳ではなく、様々な経験を経て、少しずつ成長していく。
    そして、ビアンカのほんの些細な変化の積み重ねが周囲の人々に好影響を与え、劇的な変化を齎していくという過程の描き方がお見事。

    また、時代考証がきちんとしており、キャラ設定が作り込まれているので展開に破綻がないのが良かった。
    メインキャラだけでなくサブキャラや悪役も非常に魅力的に描かれている為、単純な勧善懲悪モノとは一線を画する仕上がりになっている。
    個人的にはジャコブの最期の台詞がとても印象深い。

    さて、中世封建社会の貴婦人であるビアンカが最悪な未来を回避する為にまず子作りを選択したところや、無礼な下女に鞭打ちするくだりが批判的に語られているようだが、これらの行動は時代背景を鑑みれば当然の事であり、彼女が非難される謂れはない。
    本作の舞台は「寛大さをもって全てを許してあげる優等生ヒロイン」や、「ご都合主義的に成り上がっていく悪女ヒロイン」「政治より何より恋愛第一なヒーロー」等が活躍するファンタジー中世ヨーロッパではないのだから、"リアリティがあろうがこういうキャラ設定やストーリー展開は好きではない"なら分かるが、"回避の為の方法が子作り?"や"ビアンカの仕打ちは苛烈過ぎる"という批判は的外れだと感じる。(結局、この時の下女は追放後にも問題を起こすので、もっと徹底的に教育した方が良かったくらいだと思う)

    長々と書き連ねたが、ビアンカの成長、ビアンカが回帰した理由、ビアンカとザカリー、イボンヌとガスパルの恋愛模様、その他のキャラたちの行方等、見どころ満載の作品なので序盤だけで判断せずに読み進めてみてほしい。

    • 2
  3. 評価:3.000 3.0

    51話まで読んで

    ネタバレ レビューを表示する

    序盤は面白いかも?と期待したけれど、話が進むにつれ失速。
    問題解決も男性陣から思いを寄せられる展開も全てがご都合主義で物足りなさを感じる。

    レイリン(菜々美)を「強くて聡明な美悪女」として描いているんだろうけど、公爵家の権力を笠に着て勝ち誇っている気が強い凡人としか感じない。(もちろん馬鹿ではないし心根の優しい女性ではあるけれど、言うほど頭いいか?優秀か?魅力的か?と疑問)
    絵柄も段々と崩れてきて美女にも見えなくなってきたのも残念。(男性陣もイケメン度が下がってしまった)

    また、韓国の作品にありがちなフェミニズム的な思想がふんだんに盛り込まれているのだが、如何せん描写が浅くて白けてしまった。

    色々と残念な点はあるが、今後の盛り返しに期待したい。

    • 0
  4. 評価:4.000 4.0

    無料分でやめるのは勿体無い良作

    ネタバレ レビューを表示する

    別アプリで配信分全話読了済み。(2024.07.20時点で86話まで)

    まず、優等生ヒロイン、激甘スパダリ系ヒーロー、ご都合主義展開がお好みの人には本作はオススメしないと前置きを。

    さて、本作は登場人物の心理描写が非常に丁寧かつ美しい。

    序盤はキャラたちの理不尽な態度に苛立つ場面も多いが、比較的早い段階でそれぞれの行動原理が明かされる(または匂わせる)為、先の展開を期待しながら読み進める事が出来た。(フリードリックに関しては内心は描かれているものの、未だに謎が多い。もしや例の弟だったりするのだろうか…)
    そして、無自覚かつ劇的に惹かれ合っていくセレナとアイザーの描き方が秀逸。

    Webtoon系漫画にありがちな雑な引き伸ばし展開ではなく、とにかく丁寧に丁寧に物語が紡がれていくのだが、展開が動く時は一気に動く事、割と多めに見せ場が仕込まれているので読んでいて飽きがこない。緩急の付け方が見事。

    また、各話の最後に掲載されているTip'sや小話が作品の世界観をより豊かなものにしていると感じる。
    裏設定が作り込まれている作品は得てして面白い。

    因みに大まかな流れとしては、セレナとアイザーの関係に変化が出てくるのが27話以降。非常にゆっくりだが、2人の距離感が近付いていく。
    44・45話でセレナがグレイオン家を憎悪する理由が明かされる。(アイザー兄による銃殺現場を目撃、姉と慕うバレエ団の団員がアイザー兄のせいで自死、また夢を断たれて帰郷した為)
    64話〜66話でセレナとアイザーの過去の美しいエピソードが明かされる。
    68話でセレナが誘/拐。72話で救出。(誘/拐中に一度だけ電話をかけられるチャンスが訪れるのだが、セレナは警察やスイ、セレニティ関係者ではなくアイザーに電話をかける。是非漫画で読んでほしい。)
    77話〜80話ではアイザーの壮絶な過去が明らかとなる。

    実家や元婚約者とのエピソードは終始灰色と緑で表現されえているが、セレナと出会った瞬間に世界が色と光で溢れ出すという演出が素晴らしい。
    そして、74話〜76話、83話ラスト〜86話読了後は祝杯をあげたくなる事間違い無し。(86話はちょっと不穏だけども)

    挙げればキリがない程素晴らしいエピソードが満載なので是非ともご一読を。

    • 7
  5. 評価:3.000 3.0

    迷走

    ネタバレ レビューを表示する

    全話読了済み。
    これは打ち切り作品なのだろうか、設定を活かしきれないまま完結してしまった感が否めない。
    序盤は魅力的に感じていた作画とストーリー展開も終盤に向かうにつれ雑になってしまって非常に残念。
    マハ(ソルトとジャネットの娘)やシモンの真意、ライド侯爵家の企み、マリアベルとアランの関係等、文章でちょろっと説明して終了。
    無理矢理オープンエンディング。

    妖精の失踪事件についても、中盤のグダグダを削ってもっと掘り下げて欲しかった。

    妖精姫の復讐とやらも、(この子はあんなに悲惨な過去から転生しているのに随分と"のんびり屋さん"ですね…)と言いたくなる程の他力本願&ご都合主義っぷり。爽快感皆無。
    似非聖女ジャネットへの制裁は見応えがあった。駆け足だったけど。

    設定も作画も好みだっただけに、後半に失速してしまったのが本当に残念。

    • 0
  6. 評価:4.000 4.0

    美しい物語に美しい表現力

    ネタバレ レビューを表示する

    Webtoonの中でも上位に入る良作だと思う。
    かなりゆっくりとしたストーリー展開だが、無駄な引き伸ばしではない為、ストレスなく読み進める事が出来た。
    また、(絵柄の好みはあるだろうが)表現力に関しては文句なしではなかろうか。地の文や台詞なしでキャラの心情を表現する手腕はお見事。(そして表情の描き方がうまい)

    シーズン1(75話)までは家族愛の話で恋愛面はほぼ進展しないけれど、シーズン2ではペレシャティとテオの距離がグッと縮まるので溺愛展開を期待されている方は是非とも読み進めて欲しい。(98話が神回)
    なお、個人的にはセルフィの可愛らしさに執着しています。

    • 6
  7. 評価:3.000 3.0

    ネタバレ レビューを表示する

    全話読了済み。
    物語の導入や細かい設定が某韓国漫画に似てるなぁと思いつつも可愛らしい絵柄に惹かれて読み進めたが、全体的に内容が薄い様に感じた。
    主人公に対する虐待描写や敵役の悪辣さは過剰な程に描かれるのに、各キャラの細かな感情や関係性が深まっていく過程、事件の終息のさせ方などは非常に淡々と描かれている為、あまり感情移入出来なかった。
    特にイングリッドとコルネリア、ウィンターとフェリクスの因縁の決着についてはもう少し深堀りして欲しかった。

    しかし、話の〆方はとても美しい。ラストひとコマを読んだ瞬間「終わりよければ全てよし」という諺が脳裏に過ぎったほど、美しい幕引きだと感じた。

    欲を言えば、それぞれの後日談を外伝で読めたら有り難い。
    能力を盗まれたザシャ、涙が枯渇し醜い傷跡が残ったコルネリア、孤児院経営をしているフェリクス、友達以上恋人未満のグレイスとガスパー、そして将来を誓いあったイングリッドとウィンター。
    最終話で語られなかった"その後"を知りたい。

    • 1
  8. 評価:2.000 2.0

    一体何を読まされているのか

    ネタバレ レビューを表示する

    難解なストーリーでもないのに内容が全く頭に入ってこないという不思議な作品。
    三人称の小説を無理矢理マンガ化したのでは?と思うほどキャラたちの心情がよく分からない。
    やたらと意味深な独白シーンが多いが、それで本筋が進む訳でもなく、何かが解決する訳でもなく、全てが中途半端(意味不明)な状態でストーリーが展開していくので置いてけぼり感が否めない。
    台詞なしでキャラの心情や状況を巧みに表現している作品は多々あるが、本作からはそういった情趣を感じる事が出来なかった。
    作画は美麗だと思う。

    • 0
  9. 評価:4.000 4.0

    ネタバレ レビューを表示する

    魔木子先生の漫画は結構読んでいるのですが、最終話があっさりしている作品が多いですね。
    本作は本家うらめしやの外伝という事もあってか、その傾向が顕著だと感じた。
    とはいえ本家では果たせなかったご頭首との決着や、うらめしやメンバーのその後が描かれた事は素直に嬉しい。

    かごめ→お妖の曾孫(小夜子と流星坊の娘)
    小夜子→春吉とお静の娘
    コマちゃん→佐治の生まれ変わり
    オスカー→春吉の生まれ変わり
    葵→お静の生まれ変わり
    修羅→物語終盤まで存命

    あの流星坊がかごめの父親な事、うらめしやメンバーに馴染み過ぎている事に笑った。(本家でも終盤は味方の立ち位置だったとはいえ)

    また、ご頭首撃破後に前世の記憶や霊能力を失ったコマちゃんとオスカーが結婚という展開には驚いたが、これからは普通の人間として普通の人生を歩んでほしい。

    かごめ、流星坊、光太、北斗、観音のうらめしやメンバーの記憶を保持している面々は、彼らの歩んだ軌跡をひっそりと胸に秘めて幸せに生きてくれることでしょう。(既に生きていない人も居るが…)

    そして、最終話で幽界に旅立ったお妖と駒子としての生を全うする事を決めた佐治。いつか遠い未来で2人の生まれ変わりが出会って、ありきたりで平凡な幸せを掴める事を願ってやまない。

    • 0
  10. 評価:4.000 4.0

    乙女ゲー的な物語

    ネタバレ レビューを表示する

    タイトル通り「密偵の私が5人の王子を味方に」したところで終了です。
    腹黒婚約者・ルイを出し抜き、1年間限定でリンカ(5王子の国)とルートビア(ルイの国)の和平条約を締結。
    ルイは腹いせにドラクリア(マリの国)に対する実効支配を開始すると脅迫するも、リンカ5王子の署名入りの友好宣言書を盾にルイの企みを退ける。ついでに婚約破棄。

    恋愛方面はアレク殿下が一歩リードかな。
    レスターは2番手でエリーとルーカスは同じくらいの進展度。カイ王子とは恋愛以前にほぼ接点がないままマリの帰国で物語が終了。

    聡明で強かな主人公、個性豊かな5人の王子たち、サクサクと進んでいくストーリー展開はとても魅力的だったが、もう少し恋愛方面を掘り下げて欲しかったのが正直な感想。
    とはいえ、続編を匂わせる終わり方だったので、"元・密偵の私が5人の王子を味方にしたその後〜ドラクリア編〜"の配信を首を長くして待っています。

    • 3

設定により、一部のジャンルや作品が非表示になっています