5.0
一気に最新話まで読んじゃった
しっかりとした設定のシンデレラストーリーが読みたい方にお勧めです。
ざまぁ!な展開にスカッとしたい人には、ちょっと読みにくいかも。
なぜかと言うと、頭空っぽな王太子のヤラカシがどーでもよくなるくらい重いストーリーだったからです。「自分の悪いところばかり似てしまった」脳みそお花畑息子を持ってしまった父王の心を思うと、本当にかわいそうになりました。まぁでも、ある意味ヤツがまんまと乗せられて傀儡になったおかげで黒幕のボロが出て、10年越しの、命懸けの復讐が達成できたとも言えなくもないが…
とは言え、ようやく真相を知ったバカ息子、「本当なら自分が一緒に断罪していたはずだったのに」とどこまでも見当違いな後悔をしてばかり。いやーこれじゃいくら完璧な淑女を王妃(たぶん共同統治者)に据えても無駄だったでしょうね。
また、新たに婚約した皇太子がマリアベルを口説いたりかばったりする際のセリフがいちいちカッコいいし、日頃自分を犠牲にしがちな人には考えさせられると思います。
王国と帝国と共和国の関係、その三国をつなぐ古代王国の謎についても伏線がバンバン張られているので、普通のファンタジーとしても充分に読み応えあり。
今のところ悪役な共和国ですが、そちらはそちらで、恐らくは国を良くするために動いていそうなので(いろいろワルっぽいこと言ってはいるが、本来の目的は私利私欲のためではなさそう)、どう決着をつけていくか楽しみです。
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9









真実の愛を見つけたと言われて婚約破棄されたので、復縁を迫られても今さらもう遅いです!(コミック)