4.0
アンソロジーからの抜粋だし
短いのは仕方ないのかなと。
でも絵が繊細でキレイ。ヒロインの儚げだが一緒にいると心安らぐ雰囲気が、しっかり表現されてて良かった。
でも個人的にはこの物語の一番の肝は、ヒーローの痛切な表情だと思う。シビれる。
あとはまぁ単なる欲望ですが、ぜひこの作者様と絵師さんに掘り下げて膨らませてもらいたいです。もちろんこの雰囲気はキープで。
・二人の馴れ初め(惚れるキッカケとなるエピソードが複数あるでしょ絶対)
・ヒロインはなぜ「あなたがいい」と言ってもらってたのにもう一人の公爵令嬢に惚れてると思い込んでいたのか(単に周りの人の陰口のせい?)
・なんでヒーローは、いかにも政略結婚ですみたいな冷淡な態度を取り続けていたのか(ずっと好きだったのに)
・三年半にも及ぶヒーローの戦い、特に精神面(だって気が気じゃないでしょ、延命の魔法が呪いに負けて彼女が本当に亡くなってしまうのではないかと)
・もう一人の公爵令嬢がどういう背景から凶行に走ったのか(ただの嫉妬にしてはやることがオオゴト)
きっと他にもいろいろ思いついて妄想する読者さんがいるはず!いますよね?
それだけ雰囲気のある作品でした。
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余命宣告からはじまる婚約者様との最期の一年