4.0
人の心がみえる群像劇
日常の出来事を、モノローグなしのあとモノローグありで読む漫画です。
モノローグで語る人物はその時によって変わるので、人の心が読める群像劇みたいな感覚で読み進めています。
日常のお話なので大きな出来事とかはないけれども、その分すごく「ああ、こういうことあったな、相手もこういう事考えていたのかな」なんて思うシーンがたくさんあります。
実際の生活では他人のモノローグなんて覗けないから、勝手にこっちが判断してモノローグ付けて相手にレッテルを貼るなんてこと、よくありますよね。
その逆で、自分は悪意なくこう思っていたのに相手にはこう伝わってしまった、とか。
この作品を読むと、改めて自分は自分以外の目線で他人に見られているし、自分も自分の目線でしか他人をみられないということを気付かされます。
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僕らの喉にはフタがある