3.0
10年付き合い、30代に突入している彼女をあっさり捨ててしまうなんて、なかなか天然な相方さんだなぁと思いました。
それにしてもちょっと淡々としすぎやしないか?と思いながら読み進めていましたが、主人公の作者さんの『許してほしいこと』を知って、勝手に少し納得できてしまいました。それは、悪く言えば取り返しのつかないトドメの一言であり、良く言えば彼にとって前を向かせる一言だったと思います。
読んでいて、私も10年前の失恋を思い出しました。
当初は恨み辛み、哀しみ不安でいっぱいでした。そして自分がいかにおごっていたのかを思い知らされるものでした。
今思えば先へは進めない幼稚な恋愛でしたが、相手を大好きだった気持ちは本当だったと思います。二人の時間も別れも意味のあるものにしたくて必死に生きていたら、結果、そのときには全く想像できなかった幸せにつながっていったと思います。
ゆるしてほしいという想いは、いつのまにか相手への感謝に変っていきました。
作者さんの今の心理状態はわかりませんが、相方さんとの10年間に、たくさんの意味が生まれて欲しいと思いました。
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同棲終了日記~10年同棲した初彼に34歳でフラれました~