この縦読み編集、凄く出来が良い。恐らく作者本人が監修してるんじゃないかな。そうでないなら担当者様の心を込めた編集作業に感謝しなければならない。
熊が出てきたシーン、漫画なのにびっくりしたよ。素晴らしい演出力だ。
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13143位 ?
この縦読み編集、凄く出来が良い。恐らく作者本人が監修してるんじゃないかな。そうでないなら担当者様の心を込めた編集作業に感謝しなければならない。
熊が出てきたシーン、漫画なのにびっくりしたよ。素晴らしい演出力だ。
アシリパさんの話し方が好きだ。最短で的を突く感じ。現実的で筋が通ってて理知的だ。
オッサンが逃げてから、杉本がオッサンを排除する決意をして追いかけるまでどの位時間が経過していたのだろうか?作品を読んでる限りでは、ほぼ瞬間的な感じがしたが、状況からすれば小一時間は経ってるのでしょう。
場面転換に「?」となる箇所があった。オスカルとフェルゼンが再会した直後(?)、アンドレがオスカルに話し掛けるところ。時空を見失う感じだ。もっと丁寧にシーンを重ねて欲しい。
203高地から砂金探しへの場面転換が素晴らしい。日露戦争直後という時代設定が絶妙。日露戦争も太平洋戦争も負った傷は大きかったが、勝利は傷を癒やし、日露戦争の傷はあまりクローズアップされることがない。凄惨な旅順攻略戦も英雄談として彩られる。近代国家へと移行する特別の時代。この時代でしか成立しない全てが絶妙な物語。この作者、何者?
一色先生、こんな素晴らしい作品を生み出して頂き本当にありがとうございました。漫画史に残る名作です。永遠に読みつがれ、読む人全員を涙でグシャグシャにするでしょう。
ひょっしてこの作品って、交響曲(またはピアノコンチェルト)の形式を踏まえてるんじゃないですか?
第一楽章 少年期編 本作品全体のサムネイルになるような主題を提示。
第ニ楽章 マリア編 シックな感じで。
第三楽章 ショパンコンクール編 華やかなハイライトって感じで。
大四楽章 帰還と再生編 もう何ていうかカタルシスって感じで。
パンにとっての阿字野は、丸山誉子(便所姫)にとってのカイの様なものだろう。探し続けた幻獣みたいな。パンもレフも丸くなって、キンピラまで出てきて(出てくるとは思ってた)、いよいよ大団円、エンディングは近いって感じで淋しいよ。
各賞発表でのカイ イチノセの連呼、3回目のコールが歓声に埋もれて小さくなっているところ
カイの優勝が確定した時の仲間達の顔々、観衆が上げるポーランドの凱歌、顔を覆うカイ···。
作者の演出の腕が冴えまくる。冷めた言い様だが、本当に作者の技量が凄い!涙が止まりません。
輝く栄光とその生臭いはらわた。決して交わらないが、決して分離することもない一体のもの。このコントラストをこんなに鮮やかに描ける作者の力量。一色先生も漫画コンクールのウィナーに相応しい! と思うな。
向井くんの話、小さなエピソードだが、宝石の様にキラリと光るいいお話だつた。
ゴールデンカムイ
007話
第2話 ウェンカムイ(1)