成り上がりの大罪人がどの口で、あと乳も放り出しすぎというツッコミはさておき継母、そんな間違ったことは言ってなかったね。
それからマーサもいいこと言った。貴族の情/婦でも結婚できますよって、頼もしいしすごく捌けててちょっとびっくり。どこまでもシオアナの幸せだけを考えてるのはマーサしかいないよ、賛成!
けど、ラウルさんてもしや貴族の私生児とか?エティエンに向けたセリフ、何か含みを感じたんだけど。
そしてエティエンはやっぱりシオアナのこと対等な存在として見てなかった、知ってたけど。でもシオアナの怒りを正しく理解できるかどうかはあやしいな...
レグベルのころから基本、エティエンの態度は一貫して変わってない。シオアナは庇護し導くべき世間知らずのお嬢さまであり、それか、森の妖精スミラックスになぞらえてたように生涯の愛と崇拝を捧げる神聖な偶像のようで、夫婦になったとしても対等なパートナーではなかった。汚れ仕事でもなんでも自分独りが担い、シオアナは何も知らず無力のままただ自分だけを頼りに生きていればそれが二人の幸せと考えてるフシがあった。しかしほとんど建前にすぎないにしろ奴/隷と貴族令嬢という社会的身分差があったから、昔は二人の力関係が絶妙なバランスを保ってはいた。それが身分が逆転した今となっては元来のエティエンの独りよがりというか亭主関白ぶりに歯止めがかからず、イヤな圧でもってシオアナを窒息させかけてる。けどエティエンはそんな状況もシオアナの気持ちもまったく察せず、言うことを聞いていればいいものをなぜそうしてくれないんだと苛立つばかり。もちろん、婚約者の女なぞはエティエンにとってはシオアナと自分二人の幸せのための汚れ仕事とか必要悪程度の認識なので、シオアナが他の男と結婚なんて本末転倒、あり得ない...。こんな理屈、どちらの女にもまかり通る筈ないってなんでわかんないかなー、エティエンが生まれながらの超高位貴族男性だからなのか?
なんか長々と書いてきたけど、とにかく二人の幸せな未来が見えないくてつらい。それだけです 泣
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奴隷公爵の愛は、優しくて執拗的だった
066話
第 64 話