好きだったことなどないと言いつつ、過去の具体的なシチュを何度も反芻したみたいにスラスラ並べ立てたり、脱がせば皆同じとかあなただけ特別な「はずがない」とかってかなり苦しいな。
この男って何か思うようにいかない現実に直面するとすべて「こんなはずがない」で押し切ってきた気がする。父が自分より皇太子を認めてよいはずがない、皇太子が特別なはずがない、不義の子供のくせ勝者であってよいはずがない...
サハラにかんしてはこの男なりの好意はあったように思う。けど追うほどに皇太子しか眼中にない彼女から与えられる屈辱に否定したくなったんだろうな。父親が自分より皇太子を認めて跪いた一件が根幹にあるみたいだし。弱くて醜いしラストの妊娠したサハラへの嬉々とした追い詰め方が陰湿でキモすぎてひく。こんな同情できないヒールも珍しいわ
-
0
カラスはキラキラしたものがお好き
096話
第96話