4.0
ヒロインは素敵、しかし王子はクズ
無料分20話までの感想です。
最初の方だけ読むと王道のシンデレラストーリーですが違いましたね。
妾の子供である為、家族から使用人同様の扱いを受けて虐げられてきた美しい娘の八重。
ある日、お使いの帰りに雨に降られてしまい、同じ場所で雨宿りしていた豊岡家の御曹司である頼久と出会う。
その頼久が、八重の家を訪れて結婚を申し込んでくる。自分を差別しない頼久に惹かれている八重は結婚を受け入れるが…。
実は頼久は、八重の様な美人が大嫌い(訳があっての事ですが).不器量な女性が大好きで愛人が何人もおり、八重とは形だけの夫婦でいるつもりだった。
世間の評判は最悪のヒーローが実は一途で真面目でした、なんてよくある話ではなく本当に女遊びの激しいクズでした。
一方、八重のキャラは大好きです。辛い身の上にも拘らず明るく前向き、そして山育ちから培われた逞しさが好感が持てる。
頼久が他の女性と会っている事が分かっても、今いる場所で精一杯明るく生き抜く強さがある。
使用人達もいつしか八重の味方となり、クズな夫である頼久も八重に惹かれていく。
頼久自身が色々と闇を抱えている為、不器用な愛ではあるけど八重と本当の夫婦になろうとする過程が微笑ましい。
正直、絵の好みが分かれると思います。八重の目の大きさや、手の大きさなども不自然。
ですが八重の健気さと頼久のクズ男振りの脱却で、この先の展開が気になります。
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灰被り姫は結婚した、なお王子は