3.0
途中からはよく有る話ではない
初めはよく有る話だな、でも好きな設定だな、と思って読んでいたのですが、途中からはよく有る話ではありません。
残念だったのは、かんじさんが「あなたが抱いて欲しいと懇願するまでは抱かない」と言って、長い間2人は結ばれなかったのだけど、結ばれた時があっけなかったことです。
好きなところは、かんじさんとかんじさんの身の回りの世話をしている梅さんのエピソードです。かんじさんは“妾の子”ということで、差別されたりして今まできたわけだけど、実は女中の梅さんこそが、本妻であったという!! 恨んでいるのかと思いきや、自分が愛した夫の面影や、自分が愛した人の子供ということで、かんじさんのことを誰よりも大切に思って仕えている、なんだか涙が出そうになりました。
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離縁は致しかねます!