4.0
一見似てるようで、実は全然違う?
他の方も書かれていますが、「私の幸せな結婚」とすごくよく似ているなと最初はそれしか有りません。でもこちらの方が、主人公が顔に痣が有ったり、相手の男性も盲目だったりで、2人が惹かれ合ったり必要とし合ったりしたことに説得力が有ります。現代と違って、昔は障害が有ったり女性が顔に痣が有ったりは、露骨に差別されたりで今よりももっともっと生きにくかっただろうと想像し、本当に辛い気持ちになります。
それに、「私の幸せな結婚」はそもそも超能力?のような(超能力という呼び方が違うのでしたらすみません)世界の話で、この作品は全くそうではないので、よく考えたら全く別物ですよね。
今まで虐げられて、自己肯定感低く諦めて生きてきた清子が、自分を愛して必要とし大切にしてくれる人と出逢えて結婚できたのなら、それは本当に幸せなことだと思いました。清子は顔に痣の無い誰よりも幸せだと思ったし、最良の伴侶を得られた岩倉も、目が見える他の誰よりも幸せだと思いました。「私はあなたにはふさわしくありません。あなたには、もっと立派な女性がふさわしいです」ということを言った清子に、岩倉が、「では、あなたが立派になればいい」と言う場面では、涙が出ました。
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朧の花嫁~かりそめの婚約は、青く、甘く~