私は選ばれない

あらすじ

親が決めた政略結婚とはいえ、相手を子供の頃から恋い慕っている伯爵令嬢のクロエ。ところが、婚約者であるオルドランド侯爵家の嫡男エルネストは、クロエではなく妹のエミリィを選ぶ。感情をコントロールしながら生きてきたクロエに対し、明るく天真爛漫な妹。彼女を愛おしく思うけれど、深く傷ついた恋心は癒えることもなく――…。そんな折、クロエにシスレーユ公爵家のレオネルが突然結婚を申し込んできて――!? 大ヒット「どうせ捨てられるのなら、最後に好きにさせていただきます」(碧貴子・著)と同じ世界観で紡がれる、もう一つのラブストーリー開幕! 第1巻は結婚初夜のRシーンを加筆収録!

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みんなのレビュー

  1. 評価:5.000 5.0

    胸がつぶれそう

     20話まで一気に読みました。
     婚約者を妹にとられて婚約破棄され、領地で静かに一人で暮らす決意を固めたヒロイン。すぐにヒーローから求婚され溺愛される、という展開はよくあるストーリーだ。けれども、ヒロインのクロエの心情の描写が秀逸で、心に刺さる。また、ヒーローのレオネルもどんどんクロエに惹かれているのに嫉妬にかられ酷い行動をとる。少しずつ時間を掛けて関係を築いていけば二人は幸せになれるだろうに。賢くて考え過ぎる二人だからこそ、これからこじらせていく予感しかない。タイトルからして辛すぎる。胸がつぶれそう。続きを早く読みたくて読みたくて。作者様、クロエとレオネルの二人をどうぞ幸せにしてあげてください。続話を待っています。

    • 13
  2. 評価:5.000 5.0

    スピンオフ感無いけどスピンオフ。

    ネタバレ レビューを表示する

    本編「どうせ捨てられるなら最後に好きにさせていただきます」を読み返したけども、王宮でリュシーに仕えているレオネル公爵がアニエスに片想いを秘めている、というエピソードは出て来ない。私の見落としかも知れないが、そもレオネル自体出ては来ない。なので、本作はスピンオフのテイだが、リュシーがカメオ出演しているという程度なのだと思う。もしくは同じ時代感と設定の中、別のカップルを創出した、というだけの事かもしれない。聡明で美しいクロエは家同士が決めたとはいえ、慕っていた婚約者に可愛げが無い、とアッサリ捨てられ、アリテイだが、お馬鹿で可愛い妹に乗り換えられる。バカなので、バカが好き!とは世の常。クロエは、シゴデキ男のレオネルに見染められめでたし!の筈が、この男もリュシーの側に居たくせに何も学んでは居ない。クロエの心の中に居るであろう元婚約者に嫉妬して彼女を傷付け、リュシーの完コピをしでかそうとするのだ。恋は盲目とは言えども。バカなのかな。うん、そうだ。自分で自分の首を締めて行こうとするレオネル。惜しい、惜し過ぎる。こんな男しか創出出来ない作者に出会ってしまった美麗なキャラ達に少し同情してしまう。なんてね。

    by lovely7
    • 11
  3. 評価:4.000 4.0

    NEW
    ヒロインが切ない

    ネタバレ レビューを表示する

    「どうせ捨てられるなら最後に好きにさせていただきます」と同じ世界観ということで読み始めたけど、今のところ同じ感は薄い
    前半はとにかく主人公のクロエが切ない
    身勝手な元婚約者と妹の振る舞いが、ほんとに自分たちのことしか見えてないのか、腹黒いのか、本心が読めなくて、読めないだけに展開をどう捉えたらいいのか?というウズウズした気持ちが募る
    どうかクロエには幸せになってもらいたい

    • 0
  4. 評価:5.000 5.0

    スピンオフかな⁉️

    ネタバレ レビューを表示する

    20話まで一気に読みましたが、どっかで見たことのある話だなぁと思っていたら『どうせ捨てられるのなら〜』のリュシーが出てきて納得でした。

    この話もまたタイトルからして切ないです。
    伯爵家の長女として父から常に完璧を求められ素直に感情を表すことが出来ないヒロインのクロエ。
    その父から甘やかされて天真爛漫に育った妹。(名前書くのも嫌)
    その妹に横恋慕されてまんまと落とされた婚約者(名前書く…以下略笑)
    つまり自分は選ばれなかったということ。
    この時のクロエの自問自答がもう切なくて泣けます😭
    婚約破棄されたクロエにすかさず求婚するのがヒーローのレオネル。
    色んな思いが交錯していてこれからの展開がとても楽しみです。
    クロエには今度こそ選ばれてレオに溺愛されて幸せになって欲しい〜💐
    そして見る目がない馬鹿な元婚約者と自分が欲しいなら姉の婚約者を平気で横取りするゲスな妹にはどーか天罰を与えてください❗️

    因みにリュシーが自分の恋をどれだけ拗らせたのかは是非『どうせ捨てられるのなら〜』を読んでみてください。こちらも面白いのでおすすめします📕

    • 5
  5. 評価:5.000 5.0

    もっと弱いところを見せて良いんだよ

    ネタバレ レビューを表示する

    …長女だから、いつも毅然と在れ、オルドランド侯爵夫人として、その名に恥じぬような立派な淑女にならなければならない…と、6歳の頃から婚約者がいて、繰り返しまるで“洗脳”のように言われ続けて来た。
    そんなクロエに、それ以外の選択肢など無いまま婚期が過ぎた。
    この中世ヨーロッパ時代の貴族間の結婚に対する考え方は、愛よりも家同士の政略結婚が優先されていた。
    そして成人が18歳で、婚期のピークの年齢だった。クロエは婚約者エルネストから2年待って欲しいと言われて、婚期を過ぎた20歳で、婚約破棄を相手から突き出された…。何故か、、、クロエの妹エミリィと婚約者エルネストが好き会っていて、エミリィが今年18歳になるのを待っていたからだった。早く言えば妹に婚約者を取られた。だったら、2年前に婚約破棄してくれた方が良心的なものを…。
    それを見逃さず、ずうっと、クロエに思いを寄せていたレオネルが、シスレー公爵家からの正式な結婚申込みをクロエの父親に申し出た。
    だけど、クロエはレオネルを初めて見たから、「もし私に選選択肢があるなら、愛して欲しい…」と、遠回しのお断りを言った。身分の上のレオネル家に身分の下のクロエ側からは断れないからだった。その要求を受け入れたレオネルは、婚約式が3ヶ月後の短期間でクロエに頻繁に会いに来た。
    慌ただしい3ヶ月の間に、政略結婚だと分かっていても、レオネルに心を開いて行くクロエだけど、長年心に刻まれた葛藤を拭いきれないままでいた。
    どうしても身構えて頑張って毅然とするクロエを見たレオネルは「もっと弱いところを見せて良いんだよ」と…。
    無事婚約式も終えて、初夜も…?無事かな…?のままで、クロエは朝目を覚ました時は一人だった…。
    だけどクロエが知っている以上にクロエを思っているレオネルはクロエを深く愛して幸せにしてくれると思う。

    • 1

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