lovely7さんの投稿一覧

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1 - 10件目/全56件
  1. 評価:5.000 5.0

    傍観者とは誰か。

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    今のところ、「傍観者」を気取るのは主人公のレイチェルで。物語は基本、彼女の視点と想いで綴られている。途中から他の人物の視点で是非お願いしたいと願っているのだが。出来れば全員の。
    レイチェルは切ない片想いをしている。ずっと。隣の家の息子、ノアは実の姉アリシアに恋をしている。姉は難病を患い、余命いくばくも無い。レイチェルは進んでその優しい姉と親友となり。ノアはそんな優しいレイチェルを信頼して。アリシアもまた、天使のごとくの優しさで、レイチェルとノアを愛している。仄暗ささえあるノアのアリシアへの想いを、ノアごと愛してしまったレイチェルの苦しみ。ノアもまた、レイチェルに少しずつ、本当に自分では気付いてもいない想いをレイチェルに抱くようになる。レイチェル自身は、ノアとアリシアの恋路の傍観者だと、苦しみながらもそれを尊び、もう、これは無償の愛では無いかと思う。本当はそんな苦しみ合いながらも心の奥底で紡ぎ合うレイチェルとノアの恋を傍観者であるアリシア視点で紡いでも見て欲しい。または。少し嫉妬もあっただろう、レイチェルからのアリシアへの愛情を、またアリシアからレイチェルへの優しさを愛と呼ぶのなら。それを見守るノアこそがまた傍観者なのだ。ノアの兄や家族。レイチェルの父の会社の男。彼等を取り巻く人たちもまた、傍観者で。転じて我々もまた傍観者の1人でもあるのだ。レイチェルとノアの。苦しみながらきっと成就される恋の。結末が温かなものでありますように。一傍観者として、願っている。

    • 92
  2. 評価:5.000 5.0

    チェーザレ・ボルジアパロディなのか。

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    チェーザレという、印象的な名前から。誰もが思い起こす事だろう。彼が妹であるルクレツィアと近親愛があったとかが、オペラや歌劇団や漫画で描かれて来た事も有名。そして。この世界線がイタリアっぽいところもあり。サントナールはサントリーニ島(ギリシャ領だけど、イタリアとの間、エーゲ海に浮かぶ。)を如何にももじってそうだし。ベッラというワードもそのままイタリア語で「美しい」なのだし。チェーザレが非道なまでに厳しく、謀略を尽くした男だった事は歴史において有名だし。そして、彼が妹を政略の駒に使い回していた事もあって。その物語をなぞっている匂わせも凄い!大体チェーザレは美男であったと描かれているしね。これはもう、ワクワクしか無い!彼の時代がルネッサンスだった事も相まって、この作画!麗しいことこの上なく盛り上げてくれる。いやいや、この世界線はルネッサンス史実では無く、空想の物語ですよ、と分かってはいるものの。2つの意味でも楽しませてくれるのだ。ところで。政略の駒とした出自不明の孤児アデルにチョッパやで惹かれているであろうチェーザレとアデルに血の繋がりがあるのか、無いのか。あっても無くても、禁断になろうが何だろうがどうか結ばれてくれぃ!と願ってしまう。そして。これが上流社会そのものを騙してやろうというチェーザレの野望。物語が進む毎に明らかになるであろう、アデルの出自。ここにもミステリーチックな要素も加わり美味しそうな事になっている。考察厨も盛り上がれそう!先がとにかく楽しみです!

    • 76
  3. 評価:5.000 5.0

    スピンオフ感無いけどスピンオフ。

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    本編「どうせ捨てられるなら最後に好きにさせていただきます」を読み返したけども、王宮でリュシーに仕えているレオネル公爵がアニエスに片想いを秘めている、というエピソードは出て来ない。私の見落としかも知れないが、そもレオネル自体出ては来ない。なので、本作はスピンオフのテイだが、リュシーがカメオ出演しているという程度なのだと思う。もしくは同じ時代感と設定の中、別のカップルを創出した、というだけの事かもしれない。聡明で美しいクロエは家同士が決めたとはいえ、慕っていた婚約者に可愛げが無い、とアッサリ捨てられ、アリテイだが、お馬鹿で可愛い妹に乗り換えられる。バカなので、バカが好き!とは世の常。クロエは、シゴデキ男のレオネルに見染められめでたし!の筈が、この男もリュシーの側に居たくせに何も学んでは居ない。クロエの心の中に居るであろう元婚約者に嫉妬して彼女を傷付け、リュシーの完コピをしでかそうとするのだ。恋は盲目とは言えども。バカなのかな。うん、そうだ。自分で自分の首を締めて行こうとするレオネル。惜しい、惜し過ぎる。こんな男しか創出出来ない作者に出会ってしまった美麗なキャラ達に少し同情してしまう。なんてね。

    • 39
  4. 評価:5.000 5.0

    誤解とすれ違いと、ジレジレ。

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    エレナは神聖力を使えない双子の片割れ。いわゆる、じゃ無い方。
    ある日、王太子殿下の婚約者と決まっていた、聖女である方の双子の姉・レイラはエレナに何も告げずに失踪してしまう。
    教会の落ち度とならない様にと、悪徳神官からレイラとして嫁ぐように言い含められたエレナは、罪悪感に苛まれながらも王太子・カイルに心を奪われて行く。そしてカイルから幼ない頃にレイラと約束した事実を聞かされる。そんな「約束をしたのは私じゃない」と心を痛めるエレナ。。。
    しかーし、カイルもレイラのフリをして嫁いで来たのがエレナだと知っていて黙っている。エレナはエレナでカイルが愛しているのはレイラだと心苦しく思っていて。これまたカイルも、エレナが心に想う人がいると誤解して嫉妬する。ガーン。
    ジレジレしている間に割り込もうとする腹違いの皇子やら。いずれ竜化して理性を失うであろうとされているカイルを使い潰そうとする陛下や、王太子の座を引き摺り下ろそうとする貴族達。奸謀渦巻く皇宮でエレナはカイルを救えるのか。失踪したレイラは?!謎が謎を呼ぶ展開に息が詰まります!
    竜化する前にどうか、エレナの神聖力が発現する事を祈ります!!

    • 28
  5. 評価:5.000 5.0

    皇帝の皇后の丁々発止!

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    ビビアンは幼馴染の第五皇子アレックス(めっちゃクズ)を皇位継承の為の皇子戦争を制して皇帝へと据えたのに。彼女がその基盤を築く為に奔走している間、アレックスは従姉妹のステラと浮気していた。のみならず、冤罪でビビアンを処刑し、愛する父を葬っていた。繰り返す死に戻りの中で、彼等の裏切りを知り、何度も死という制裁を叩き付けて来たビビアンは、ある時、愛する父に諭される。「彼等に死よりももっと苦しみを与えるべきだ」と。そこから再度死に戻ったビビアンの復讐劇がスタートする。今のところはまだビビアンは経済的な基盤と、確固たる傭兵団を手にしたところ。ビビアン側についていた会計士リスペックがどうもどちらとも言えなくて不穏。ソードマスターと、優秀な魔術師がビビアン側なのは◎ 皇后になった直後、皇妃として憎きステラをさっさと皇帝の愛人として召し上げて、衆人環視の中、ファーストダンスを踊らせる。普通は針の筵の筈なのに、皇帝とステラが喜んでるのが草。おそらくこの後、世論もビビアン側につくだろう。皇帝を廃して、ビビアン自らが女王となるのかなぁ。国政はその方が良いはず!
    結構人も死ぬし、いかにも「殺戮の」なんだけど、ソードマスターが天然だったり、ビビアンの心の声が面白かったり、トーンは明るめ。胸のすくような展開を期待します。

    • 14
  6. 評価:5.000 5.0

    吸血公爵と魔血過剰症のウィンウィン関係

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    難病に侵されて、婚約破棄され、家族にも疎まれたリディは可哀想に、恐ろしいと噂の吸血公爵の生贄として家を追い出されてしまう。しかし、怯えながら向かった先で出逢った吸血公爵エヴァリストは、美しいだけで無く、紳士的に優しく接してくれる。彼が生きる為には吸血は必須。しかし、リディの難病は魔血過剰症なる不思議な病気で、エヴァリストに吸血される度に快方に向かうというものだった!なんだ、互いにウィンウィンじゃん!っていう。リディは親切で心優しいエヴァリストに感謝している。エヴァリストは、リディがこんな生活を強いられ、普通の女の子として学園に通ったりする事が出来ない事を不憫に思い、それはもう優しくしている。リディは吸血される度に、身体が疼いていて、エヴァリストは、リディの甘美な血に酔いしれていて。ちょっとだけエロティック。でも理性的な2人はまだ恋未満〜。ジレジレ!吸血公爵だけに夜半しか外出出来ないエヴァリストと街歩きを楽しむリディ。病気に罹る前の様に美しくなったリディを見かけて、婚約破棄した元婚約者が出張ったり、婚約者略奪した性悪妹に粘着されたりするんだろうなー、という波乱の予感。

    • 13
  7. 評価:5.000 5.0

    表紙の絵に惹かれて

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    美しい。カラーページで綴られる物語。しかし、1話毎が短過ぎて遅々として進まない。ふう。
    イネスが何度目かの死に戻りで、生きて行く人生。
    心を押し潰した様にただ生きるイネス。
    イネスに愛されたいといつしか願う様になって行くカッセル。
    イネスは最初の人生ではカッセルを選ばず、家格の都合で王太子妃となり、性病をうつされ子を成せないというので、疎まれ、非業の死を遂げた。また、別の人生では、気付いたのが王太子の婚約者になった後だったので、年若く権力とは無縁の美しい顔の画家と駆け落ち同然に結ばれたが、もちろん連れ戻され、恋人は殺されてしまう。
    カッセルは、呪われたイネスが初めて自分の意思で選んだ、王太子妃にならない人生なのだ。カッセルを愛さず、ただ平穏に生きる事を望んだ彼女の人生がどうなって行くのか。固唾を飲んで読み進めて参ります。

    • 13
  8. 評価:5.000 5.0

    NEW
    愛しいシンデレラ

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    よくあるシンデレラストーリー。
    実の両親を亡くして、叔父一家に実家を乗っ取られて、酷い仕打ちを受けていた朱弥子は、叔父の娘が駆け落ちした為、身代わりで怪物と称される日出鶴様へと嫁ぐ。もちろん、そこはあるあるで。日出鶴様は怪物などでは無く、少々愛想が悪いが、シゴデキの容姿端麗な男だった。しかも、実家で酷い仕打ちを受けている事をたちまち見抜き、食事もロクに与えられ無かった朱弥子に美味しい滋養のあるものを食べさせ、美しく着飾る事を教える。そう!正にシンデレラ!駆け落ちした方の娘が日出鶴様が怪物では無く美しい男だと知り、嫉妬のあまりノコノコ出て来て妨害したり。色々悶着ありそうだけど。おそらくフラグの立っている様に、日出鶴様は朱弥子の初恋でもあるんだろうな。王道シンデレラストーリー、安心安全です!

    • 0
  9. 評価:5.000 5.0

    嵐ヶ丘拗らせ編

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    クリフって言えばヒースクリフでしょ。
    クリフは自分を虐げ、一家を破滅させたクロフト家を憎んでいる。出て行った彼は、復讐の為に立身出世して戻って来る。そしてクロフト家を壊滅した後、当時ただ1人自分を憐れんでくれていた一人娘、エセルを妻とする。エセルは拗らせてるので、
    敵の手中に堕ちたと思い込み、クリフが自分を陥れ、復讐するのだと戦々恐々としていて。逃げようとすれば出来る筈なんだが、留まり、自由が欲しいと苦しんでいる。クリフも相当拗らせているので、エセルに愛も囁けない。苦しいー!嵐ヶ丘の結末はどうだったっけー?と思いながら、荒地に生えるのはヒースだよなぁ、なんて想いを馳せる。

    • 10
  10. 評価:5.000 5.0

    NEW
    そんなうまい話があってたまるか!

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    なんですよ。ハイスペックイケメンが当たり前の様にモテて、しかも良い人で。地味かもしれないけど、仕事で努力して成果上げてる私の事ををちゃんとみてくれていて。チャラチャラとまとわりつく見た目だけ可愛いくて仕事出来ない女をデレデレせずにちゃんとかわしてくれる。そんな出来過ぎ君にひたすら愛されるヒロイン。そんなうまい話があってたまるか!とは思うけど。笑。元カレに疲れた後の癒しはこうこなくっちゃ!ですよね。

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