lovely7さんの投稿一覧

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1 - 10件目/全36件
  1. 評価:1.000 1.0

    NEW
    吸血鬼専用シンデレラ

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    両親を亡くしてからというもの、叔父家族に家と病院を乗っ取られ、学も無く、召し使いとして虐げられて来た小夜は、吸血鬼の御曹司に見そめられた事で、その生活が一変する。彼等には「血の契り」という、言わば「運命の相手」があり。小夜の血は真紘に必要なのだという。ところが、長命の吸血鬼に添い遂げる人間など居ないこと、吸血鬼一族の純潔を守りたいこと、この2つの懸念と心配で、真紘の母は2人の結婚を許さないという。正に家族からの「疎まれ婚」。まぁ、その前に、虐げられて来た小夜には自己肯定感が低く、それを補う機転も無い。心は優しいのかも知れないが、愚鈍で愚鈍で。真紘の母は叔父家族とは違い、意地悪で言うのでは無い。真紘にも「最低限の矜持を持たせなさい。」と言っている。そう、小夜は最低限の矜持すら自分で持てないのだ。「真紘さんに迷惑をかけてばかりではいられないわ!」と言う決心は、次の瞬間には失っている。真紘の幼馴染に美しく着飾らせて貰っても、シャンと立つ事すらしない。せっかくのシンデレラっぷりを自分で台無しにする。愚鈍で頭の悪い、飾り気の無い私が、何の努力もせずにシンデレラになる、は一昔前の読者からは共感されたんだろう。今の女子達はもっと強い。学ぼうと努力をし、自らを磨く。それはどんな境遇にあったとしても。小夜は従姉妹に嫌われているが、フツーに女子達に嫌われるタイプだ。だがしかし。真紘は旧いタイプの男なんだろう。得てしてこういう男は愚鈍な女が好きだ。良かったね。小夜の幼ない頃の記憶の少年は真紘だろう。幼馴染、吸血鬼、シンデレラストーリー。ロマンチックが詰まっているのに。絵も綺麗なのに。読み進めるのがこれはキツいかと思いました。

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  2. 評価:5.000 5.0

    囚われの淑女

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    雰囲気からして、アーサー王の時代、スコットランドの史実に似た世界観。石造の城、衣装など。簡素で、質実剛健とした雰囲気。フルカラーでは無いが、陰鬱で灰色、荒涼とした時代感が感じられる。
    領主の娘、と言ってもエレナは亡くなった母の不義の子だと蔑まれ、使用人の使う様な離れの部屋に軟禁されている。真偽の程は定かでは無い。5領の盟約の為に、父領主は力を付けつつあった領主の息子・ルークを人質として5年もの間、自領に軟禁していた。軟禁と言っても扱いは客人。寧ろエレナよりは自由な生活を約束されていた。ルークはそんなエレナを最初は憐れみから、次第に惹かれて行く。ルークは人質も同然だけど、エレナを救う事が出来るの?!期待感が高まります。
    そして、エレナも。気の毒だと思って見ていたルークに心を寄せて行く。なす術も無いと諦め切っていたエレナが成長して行く事を期待!この手の物語の淑女は「だってだってだもん」ってウジウジしがちなんだが。自身も強くあらねば、と抗って欲しい。
    そう、アーサー王時代の女性達の様に。

    • 2
  3. 評価:5.000 5.0

    優しい水彩画の様な甘さをいっぱいに。

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    表紙もだが、時折唐突に挟み込まれる水彩画の様な優しい絵が可愛いので。この絵本の様な優しいフルカラーで読んでみたいな、と思う。イエローの髪を引き立たせる為にブルーやグリーンを使う、そのセンスが好きだ。
    冒頭で予知夢として見た、悪夢。処刑予定の義娘のレベッカの不幸を回避したいソフィーアはアランの契約婚を受け入れる。決して当主のアランを愛さない、という契約に反してアランの方がソフィーアに惹かれて行くのもお約束。アランは亡くなった弟夫婦の娘を引き取ったものの、突然出来た娘とどう接したら良いのか分からない。乳母を見繕う程度の気持ちでソフィーアを娶ったんだろう。血の繋がらない3人はおずおずと家族の形になって行くのが何とも可愛いらしい。仕事人間のアランが軟化して行く様子も可愛い。そして、何と言っても大人の顔色ばかり伺っていたレベッカが子供らしい顔になって、ソフィーアに懐いて行くところが可愛くて堪らない!!何なの?天使なの?!この出来たばかりの家族が本物の家族になる日は本当に幸せだろうな、とニマニマしながら。突然差し込まれるカラー画を楽しみに待ちます。

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  4. 評価:5.000 5.0

    皇帝の皇后の丁々発止!

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    ビビアンは幼馴染の第五皇子アレックス(めっちゃクズ)を皇位継承の為の皇子戦争を制して皇帝へと据えたのに。彼女がその基盤を築く為に奔走している間、アレックスは従姉妹のステラと浮気していた。のみならず、冤罪でビビアンを処刑し、愛する父を葬っていた。繰り返す死に戻りの中で、彼等の裏切りを知り、何度も死という制裁を叩き付けて来たビビアンは、ある時、愛する父に諭される。「彼等に死よりももっと苦しみを与えるべきだ」と。そこから再度死に戻ったビビアンの復讐劇がスタートする。今のところはまだビビアンは経済的な基盤と、確固たる傭兵団を手にしたところ。ビビアン側についていた会計士リスペックがどうもどちらとも言えなくて不穏。ソードマスターと、優秀な魔術師がビビアン側なのは◎ 皇后になった直後、皇妃として憎きステラをさっさと皇帝の愛人として召し上げて、衆人環視の中、ファーストダンスを踊らせる。普通は針の筵の筈なのに、皇帝とステラが喜んでるのが草。おそらくこの後、世論もビビアン側につくだろう。皇帝を廃して、ビビアン自らが女王となるのかなぁ。国政はその方が良いはず!
    結構人も死ぬし、いかにも「殺戮の」なんだけど、ソードマスターが天然だったり、ビビアンの心の声が面白かったり、トーンは明るめ。胸のすくような展開を期待します。

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  5. 評価:5.000 5.0

    愛のゆくえ

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    イボールの数奇な人生。
    おそらく前世でもその美しさから歳の離れた王に嫁がされ、王妃となったものの、クーデターにより廃妃にされて。愛してやまなかった弟(腹違い)にも裏切られて死ぬ。
    現世では間違わない様に、幼ない弟・デューに惜しみない愛情を捧げるイボール。デューもまた、イボールを敬愛し、いつしか姉の騎士になろうと切磋琢磨する。イボールの愛情は全てデューに注がれていて、結婚や恋愛にその余地は無い。そんなイボールに愛を乞うシディス。ややこしい事に、前世で彼は王の息子、イボールにとっては継子だった。現世では未だ独身のイボールはシディスの求婚を撥ね付けたものの、心は揺れる。美しくて正しくて優しいシディス。彼はデューにしか愛情を持たないイボールの心を救えるか、湖に投げられた石ころはどんな波紋を拡げて、彼女の心と周囲に影響を及ぼすのか。現世ではチョッぱやで、正しいシディスの王政となって、クーデターなんて無い穏やかな国政になって欲しいなぁ。絵はため息ものの麗しさ。衣装の緻密さはもちろん、イボールの氷の様な美しさ、そんな彼女を上目がちに見つめるシディスの碧い瞳。表情豊かで美少年過ぎるデュー。何処をとっても美しいです!

    • 3
  6. 評価:5.000 5.0

    吸血公爵と魔血過剰症のウィンウィン関係

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    難病に侵されて、婚約破棄され、家族にも疎まれたリディは可哀想に、恐ろしいと噂の吸血公爵の生贄として家を追い出されてしまう。しかし、怯えながら向かった先で出逢った吸血公爵エヴァリストは、美しいだけで無く、紳士的に優しく接してくれる。彼が生きる為には吸血は必須。しかし、リディの難病は魔血過剰症なる不思議な病気で、エヴァリストに吸血される度に快方に向かうというものだった!なんだ、互いにウィンウィンじゃん!っていう。リディは親切で心優しいエヴァリストに感謝している。エヴァリストは、リディがこんな生活を強いられ、普通の女の子として学園に通ったりする事が出来ない事を不憫に思い、それはもう優しくしている。リディは吸血される度に、身体が疼いていて、エヴァリストは、リディの甘美な血に酔いしれていて。ちょっとだけエロティック。でも理性的な2人はまだ恋未満〜。ジレジレ!吸血公爵だけに夜半しか外出出来ないエヴァリストと街歩きを楽しむリディ。病気に罹る前の様に美しくなったリディを見かけて、婚約破棄した元婚約者が出張ったり、婚約者略奪した性悪妹に粘着されたりするんだろうなー、という波乱の予感。

    • 10
  7. 評価:5.000 5.0

    一年後の離婚に向けて。

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    一年後の離婚に向けて、契約結婚をするイオネは転生者だ。愛の無い結婚をしたカリアン公爵は結婚しているのに関わらず、後に現れるヒロインと恋仲になり、嫉妬に狂ったイオネはヒロインを害した罪で処刑される。というあるあるながら、踏んだり蹴ったりの結末を回避したい。イオネはヒロインが現れる前にアッサリ離婚しようとカリアンに新たな条件を契約させる。そして、彼の後継者になる養子のエドウィンの優しい義母であろうと奮闘する。その甲斐あっての冒頭シーン。うっかりカリアン公爵とその養子のエドウィン2人に愛されて、めでたし!になるまで。イオネの懸命な奮闘を見届けたい!今のところ、養子のエドウィンの心は掴み、公爵の心も多分もう掴んでそう!ところが、王家と公爵家の関係はきな臭く、カリアンは謀略に嵌められそうな予感。イオネは愛情も政治的やあれこれも解決する聡明なキーパーソンになりそう!胸のすく様な解決を期待!ヒロイン現れてもカリアンは大丈夫そうなんだけど、彼女が悪役か友情エンドかも気になるところ。

    • 2
  8. 評価:3.000 3.0

    不気味なパパ

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    最初の物語を無料チャージ分まで。
    「ヤリモク」
    娘がパパ活をやってるかもしれないと怖れる「パパ」が美人局を狩りまくる、というお話。ただし、漫画の都合上「殺る」のは1人。(実際は8人目)
    娘に似た女の子をアプリで釣っては「殺る」正に
    「ヤリモク」。
    ラスト、殺 した女の子のケータイに映るメッセージを見て驚愕するパパ。娘はその美人局グループのメンバーだった。
    この場合の「真相」とは。
    美人局に話したパパの「ヤリモク」か。
    それとも美人局のありがちな「真相」か。
    娘の「真相」か。視点を変えた「真相」を披露するダークなショートオムニバス。他の方も書いてる様に、漫画として語る「真相」では無く、説明が多いという残念な「真相」が苦い。同じ題材をもっとゾワッとさせてくれる「真相」がきっとある筈。と、思わずにはいられない。

    • 1
  9. 評価:3.000 3.0

    絵は不安定、途中で誰?となりますが。

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    とにかく物語を引っ張るので。話が長いせいなのか、作画が不安定になり。何と言うんでしょう、段々美しい絵になって行く、とかでは無く。ひたすら「誰ですか?」レベルになって行きます。
    幼馴染で婚約者のエリヤはレイモンドに想い人がいる事を知りながら、嫁ぐ。レイモンドは、他国へ嫁いだ想い人、リゼナが出戻ったのを知り、また、彼女が王家の子だと主張する息子を皇子として迎えるが、一応その時点でエリヤを離婚する事はしない。
    レイモンド、エリヤとの結婚式の際、お前を愛さない宣言したものの、どちらともやる事やってて、クズ認定される。が、実は物語が進むにつれて、リゼナが連れて来た皇子はどうやら兄皇子の息子だと知れる。そうなのよレイモンド、リゼナに迫られて一服盛られたけど、彼女とは一線越えて無さそげなんだよね。でも、そんな事を知らないエリヤは自分も懐妊した事を告げずにレイモンドの前から消える。
    エリヤを失ってから、エリヤへの愛を知り後悔に暮れるレイモンド。そう、それこそが「あなたの後悔なんて知りません。」
    もちろん全て詳らかになり、レイモンドはエリヤに改めて愛を告げ、2人の間の子供・カーライルを正式な後継者とするんだけど。
    その頃にはもうだいぶエリヤも逞しくなってるので、おいそれとレイモンドを受け入れない。
    そこからまた長い。長いのよ。
    仕方ないよね。彼等を取り巻く権力争い等も盛り込まれ、とにかく引っ張る、引っ張る。
    もう直ぐ完結しそうなので、それだけを楽しみにしておきます。

    • 1
  10. 評価:5.000 5.0

    繰り返す転生の、その先へと。

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    アナスタシアの数奇な運命。
    悪女と誹られるアナスタシアは、前の人生で愛するヴィルヘルムの為に。彼との相思相愛の人生を生きたが、その為に彼は死んでしまう。(と、彼女は思い込んでいる。)
    次の転生では、タイトル通り、彼に愛されない人生を全うしようとするアナスタシア。
    ただ、一途なアナスタシアは、廃妃にされる前に成し遂げたいことがあった。恵まれない子供達が安全に過ごせる孤児院設立、庶民でも学べる教育機関の設立など。その基金の為に贅沢過ぎた自身の衣装や装飾品をオークションを主宰するなど。目覚ましい活躍を遂げて行く。最初は怪訝そうに偵察を送り込んでいたヴィルヘルムもきっとアナスタシアを愛する筈!!その時が来るのが待ちきれません!そして、絵の毎回美しいこと!!衣装のレース、花柄の緻密さは何度見ても溜め息。眼福です!アナスタシア、幸せになってくれよ!

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