lovely7さんの投稿一覧

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11 - 20件目/全27件
  1. 評価:5.000 5.0

    傍観者とは誰か。

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    今のところ、「傍観者」を気取るのは主人公のレイチェルで。物語は基本、彼女の視点と想いで綴られている。途中から他の人物の視点で是非お願いしたいと願っているのだが。出来れば全員の。
    レイチェルは切ない片想いをしている。ずっと。隣の家の息子、ノアは実の姉アリシアに恋をしている。姉は難病を患い、余命いくばくも無い。レイチェルは進んでその優しい姉と親友となり。ノアはそんな優しいレイチェルを信頼して。アリシアもまた、天使のごとくの優しさで、レイチェルとノアを愛している。仄暗ささえあるノアのアリシアへの想いを、ノアごと愛してしまったレイチェルの苦しみ。ノアもまた、レイチェルに少しずつ、本当に自分では気付いてもいない想いをレイチェルに抱くようになる。レイチェル自身は、ノアとアリシアの恋路の傍観者だと、苦しみながらもそれを尊び、もう、これは無償の愛では無いかと思う。本当はそんな苦しみ合いながらも心の奥底で紡ぎ合うレイチェルとノアの恋を傍観者であるアリシア視点で紡いでも見て欲しい。または。少し嫉妬もあっただろう、レイチェルからのアリシアへの愛情を、またアリシアからレイチェルへの優しさを愛と呼ぶのなら。それを見守るノアこそがまた傍観者なのだ。ノアの兄や家族。レイチェルの父の会社の男。彼等を取り巻く人たちもまた、傍観者で。転じて我々もまた傍観者の1人でもあるのだ。レイチェルとノアの。苦しみながらきっと成就される恋の。結末が温かなものでありますように。一傍観者として、願っている。

    • 76
  2. 評価:5.000 5.0

    真実の愛よりも運命の愛を

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    ボンクラ王太子が酒場の娘と結婚したいから、と突然の婚約破棄。王太子妃、ゆくゆくは王妃となるべく育てられたマリアベルは可哀想に「捨てられた令嬢」となる。ここまではあるある。しかーし、これもこういった物語あるあるで、マリアベルはもっと良い男、しかも帝国の皇太子に乞われて、恋をして。運命の愛を掴むのだ!皇太子・レナートの方が、男前っぷりも賢さもスマートさも、もちろん権力も何もかも上!というだけで盛大にザマァなのだが。その陰で、酒場の娘が字も書けない無能な女の子だと知って愕然とする王太子とか。王家乗っ取りに気付かないポンコツさとか。一体真実の愛とは、に後半気付く愕然さとか。ミステリーを孕みながら、美しい絵と共に楽しめる怒涛のザマァが最高に小気味良い!

    • 0
  3. 評価:5.000 5.0

    運命で結ばれた2人+1+1。

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    冒頭の残虐な殺され方が酷過ぎて。
    リーセルが恋した王太子・ユリシーズは、事もあろうか性悪の聖女・アイリスにかまけて、リーセルを殺した、とリーセルは思っている。非業の死から死に戻ったリーセルは今度こそ。彼等に関わらずに生きていこうとするが…。というあるある設定からの、リーセルの死の真相。時戻りに関わる3人の関係が詳らかになって行く。たった独りでわけも分からず死に至った前世と違い、友情と学びに費やしたリーセルの新たな人生が眩しい。現在は時戻りの秘密が分かったところ。リーセルと敵対していたギディオンの「中の人」が、前世恋人だったユリシーズ。リーセルはギディオンに迫られている事に戸惑うが、次第に「中の人」がかつての恋人だった事を知る。この、心と心が近付いて行く様が丁寧で、丁寧で、ニクい。また、王太子の「中の人」がギディオンなのだが、前世で横恋慕していた聖女・アイリスが、今世も尚、ユリシーズに惹かれている事に愕然とする。せっかく王太子のガワを勝ち取ったのに。アイリスもまた、王太子妃の座が欲しかっただけで無く、ひたすらにユリシーズに恋していたのだ。哀れ。ただ、アイリスは今世でも前世でも嫌な女なので、是非ともザマァされて頂きたい!
    ギディオンになったユリシーズは「この顔で君に触れたく無い」と、リーセルに切ない想いを打ち明ける。いつか、呪いの様な魔法が解けて、幸せになって欲しい。ただそれだけを願ってます。

    • 1
  4. 評価:3.000 3.0

    表情の怖さ、デフォルメ凄い!

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    誰の心臓を移植されたのかはまだ明かされていないが、醜い復讐では無く、敵に幸せを見せつけるという復讐を選んだという莉緒の決断が良き。
    おそらく1話の結婚式で莉緒と共にあるのは、ずっと寄り添ってくれたシステム部の浅野さんだろう。
    まぁ、話の筋は何と無く分かる。物凄いは、主に悪役共の顔の歪みだ。その醜さは心の醜さに比例する。常に莉緒を見下そうと躍起になっている陽奈の醜さ。莉緒と婚約してるのに陽奈と浮気してなお、悪びれずにいる翼の醜さ。養女として引き取った莉緒を会社の駒としか見ない両親の表情。ありふれた物語にピリリと効かせた悪役共の表情から目が離せない!勧善懲悪だとは思ってるけど、陽奈が結婚式に呼ばれている、というのを見るに、彼女は悔しそうだがそこまで断罪はされていない様子。
    ちゃんとザマァされておいて欲しいな。

    • 1
  5. 評価:5.000 5.0

    女の子は綺麗になれる!

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    おデブ自体は子供だし、いいじゃん別に。とも思うんだけど、セリーヌは自ら努力して綺麗に、健康な身体でいようと努力するのが良き。健康な心は身体から。と言わんばかりに、周囲の人達に付いた悪評までも努力の末に覆して行く。恋や王子達からの好意は彼女にとってはその生き様についでの様なもの。心も身体も健康になったセリーヌを周囲の人達が放置するわけもなく。死を回避して穏やかに生きたいと願う彼女の想いとは裏腹に賑やかしくなって行く。ヤンデレのウィル!ヤンデレ予備軍のルイス。いいぞ!もっとやれ!まぁ、セリーヌがどちらと結ばれるのかは予測がつくものの、ハッピーエンディングを心待ちにしています。

    • 0
  6. 評価:5.000 5.0

    美女とイケメンの饗宴眼福

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    麗しい悪女ルペルシャに憑依した「私」は、彼女がより良く生きる為に生きる事になる。
    彼女を蝕んだ病は、「私」が憑依した時点で快癒してはいるが、血を吐く事でルペルシャの記憶を取り戻して行くという、結構苦しげな設定。
    そも。悪女とはいえ、孤高の麗しいルペルシャを最推ししていた「私」にとっては推し活に他ならない。最初は疎ましく思ってたであろう周囲のイケメン共もだんだん変化後のルペルシャに惹かれて行く様子も楽しい!

    • 6
  7. 評価:5.000 5.0

    表紙の絵に惹かれて

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    美しい。カラーページで綴られる物語。しかし、1話毎が短過ぎて遅々として進まない。ふう。
    イネスが何度目かの死に戻りで、生きて行く人生。
    心を押し潰した様にただ生きるイネス。
    イネスに愛されたいといつしか願う様になって行くカッセル。
    イネスは最初の人生ではカッセルを選ばず、家格の都合で王太子妃となり、性病をうつされ子を成せないというので、疎まれ、非業の死を遂げた。また、別の人生では、気付いたのが王太子の婚約者になった後だったので、年若く権力とは無縁の美しい顔の画家と駆け落ち同然に結ばれたが、もちろん連れ戻され、恋人は殺されてしまう。
    カッセルは、呪われたイネスが初めて自分の意思で選んだ、王太子妃にならない人生なのだ。カッセルを愛さず、ただ平穏に生きる事を望んだ彼女の人生がどうなって行くのか。固唾を飲んで読み進めて参ります。

    • 7
  8. 評価:1.000 1.0

    ずたぼろ令嬢は自分本意

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    残念なのは、姉の婚約者と取り違えられた事では無い。自己肯定感低くてネガティブ過ぎるあまりに、周りの人や敬愛すべきキュロス様の愛さえ信じられないというマリー。酷過ぎる。過度の自虐は返って周囲を傷付ける。愚か過ぎる。。。それでもキュロス様は、マリーを愛して見守ってくれるという、安心感。マリー、いつか周りの人達の善意に気付いてくれます様に。手放しで愛を受け入れてくれます様に。

    • 0
  9. 評価:5.000 5.0

    可愛い!可愛い!もっとやれ!

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    よくある婚約破棄モノとは一味も二味も違う。キレッキレにウィットに飛んでて、とっても楽しい!そして絵の麗しさよ!眼福の極み!
    婚約者のケイオスに蔑ろにされたニコルは、それなら、とおひとり様をポジティブに満喫する事にする。最初は「おひとり様お気の毒〜。」と、ニコルを冷やかしていた周囲も次第に「婚約者であるニコル嬢を放っておくケイオス最低〜!」と、なって行くのも小気味良い。物語が進むにつれて、ケイオスがひたすら不器用なだけ、と読者には知らされるものの、ニコルの気持ちはもはやケイオスには無い。マイナスからどう挽回して行くのか?ケイオスよ!周囲も読者もニコルの味方。生半可な事では揺るぎないよ!さて。彼の七転八倒を楽しみにしておきましょう。

    • 7
  10. 評価:1.000 1.0

    シタ女にも制裁を。

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    後半はシタ女・絵美側のやむを得ないシタ理由で絵美もそんなに悪いヤツじゃ無い風に持って行こうとしてるんだが。いやいやいや。シタ女には全く同情出来ないんだが。友達の妻を見下し、可哀想な私。人の夫くらい寝とるよね、ってなるかー!
    せっかく娘の心を大事にした母娘の綺麗な話で帰結したのに。気持ちごと返せ!という残念な心持ちになりました。どんな事情があろうとシタ側に共感出来ないと思うので。この作者さん何が言いたいんだろう?と迷子になります。

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