5.0
Lemon
"切り分けた果実の片方の様に
今でもあなたはわたしの光"
これはかの名曲の一節ですが、聴けば聴くほどその歌詞全体がこの物語の世界観に驚くほどリンクしていて戸惑うばかりです。
暗闇の中で愛した人のその正体は。その愛の行方は。
どうしようもなく切なくほの暗い、なのに一筋の光が薄く差しているようなそんな展開に多くの人が引き込まれるに違いありません。
「誠実な愛」、「救済」、そして「悲哀」といった象徴的な意味合いを持つだけでなく、読者たちに物議を醸し出し本編を頭から吹っ飛ばし狂乱の渦に叩き込んだレモン。間違いない、この物語のコアは夜明け色のローズとレモン。
果たして盲獣の終わらない夜は明けるのか。そこに何が待ち受けるのか。
めちゃめちゃ沼りながら完結まで息を詰めて見守る日々が続きそうです。
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盲獣の終わらない夜