5.0
マンキンの道家クラスタ向作品
取り敢えず、読んでくれ。
特に、潤姉さん推しの人、白竜推しの人、絶対、グレート・スピリッツの名に誓って、絶対読んでくれ。
それしか言わん。
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4759位 ?
取り敢えず、読んでくれ。
特に、潤姉さん推しの人、白竜推しの人、絶対、グレート・スピリッツの名に誓って、絶対読んでくれ。
それしか言わん。
主人公たちの目的がハッキリしており、それを邪魔する敵役が登場し、その困難に打ち克って、目的のものかそれより良いものを得る。そして、最後にはオチが付く。
そういう話の繰り返しの段階が途中まで続く。
そして、その繰り返しの1周期がだんだんと長くなっていき、その過程で主人公たちのバックグラウンドに踏み込んでいく。
そこまでが特に楽しみやすかった。それより後のところは……内容が複雑なので、好みが別れそうなところである。
ただし、推しキャラを1人以上決めてしまうと、そこから最後まで読まなければ気が済まなくなるタイプの漫画なのではないかと思っている。
よく続編から読んでも面白い漫画というものがあるが、この作品についてはどうだろうか……前作の方を先に読んでおかないと、ついていけないタイプの漫画だと思う。
ワインのより踏み込んだ知識を読ませてくる漫画だから先により初心者向けの前作を、というのもそうなのだが、それ以上に、前作を読まないとキャラクター同士の相関がややこしいかも知れない。
ただし、ワイン読本としては、中級者には新しいワインの知識との出逢いを与え、初心者にはワインをより親しみやすいものとして捉える機会を与えてくれる、良作なのかも知れない。
自分は最近ワインを扱う店に勤めるようになって、ワインの勉強のためにと薦められたのがこちらの作品。
読み始めたら、ワインというものの世界をグッと自分に身近にしてくれた感があった。
主人公がワインに全く興味がない(寧ろ、敬遠すらしている?)ところからスタートしてくれているため、ワイン初心者の自分にも優しい作品だった気がする。
ワインの蘊蓄の部分についてはあまり読み込まずに読み進めていたのだが(覚え切れないし…)、割とそれ以外の部分で読ませてくれていた。
ワインの格式張った部分、フランクに楽しむ部分、色んな顔のワインを見せてくれる漫画だと思う。
いい意味でも悪い意味でも。
怪獣と化している子供の、しかも複数の子供の相手を一手に引き受けたことがある人なら深く頷き涙を流すしかないような場面が沢山出てくる。ワンオペ育児経験者なら尚更だろう。
世の自称イクメンたちには特に読んで欲しい作品だろうが、そうでなくても広く多くの大人に読んでもらいたいと思う。こういう助け合いで生きていくのが、世の中にもっと普通の選択肢としてありふれればいい。
タイトルの通り。
シリアス色が強くなった後、あるところで最高に盛り上がって、そのまま終われば、自分の惜しむような終わり方になったかも知れない。
ただ、自分が惰性に感じてしまった流れからも大人気キャラは生まれたし、最後はきれいにまとめてくれているし、回収されなかった伏線も自分にはないように思える。この長さの作品、しかも、少年漫画あるあるの「どんどん強い奴が後から登場してくるために元々ハイスペックキャラとして登場したはずの奴らの初期スペックが御粗末に見えてくる」現象に襲われながらもここまでまとめられたのは、作者の技量ありきだと思う。
途中でアメリカ人が「最近ほぼほぼ効果音と感嘆詞だけじゃねぇか」とキレだすような箇所もあるが、御愛嬌である。
ヒロインがビジュアル的なポテンシャルが物凄く高いはずなのに全然女子女子していなくて、自然体で、イケメンにキャーキャーいわないタイプで、こういうタイプだからこそ共感しやすくなる、という読者は少なくなかったのではなかろうか?
しかもこのヒロイン、多分、身体が雌に生まれて女の戸籍を与えられたから性別を敢えて問われれば"女"と名乗るだけで、多分、自分のことを特に女とは認識していない感がある。Xジェンダーの性別に拘らない勢を見ているかのような面白さがある。
そのお陰でこの漫画の主題が無理なくでき上がっていく感じなのだが、そもそもその主題自体が無理のあるものなので、ヒロインがあっさりしていても古式ゆかしき少女漫画コメディにありがちな無理矢理な勢いを受け継いでいる部分もある気がする。
この作家さん、この作品に限ったことではないのかも知れないが、新しいジャンルの趣味に目覚めさせる系の作品が上手いのかも知れない。書道ネタの"とめはねッ!"も、そういう意味で大変面白かった。
ちなみに、この作品は、書道なんかやったことがない主人公が書道にハマっていく"とめはねッ!"とは違い、初めから主人公が柔道の結構な玄人だ。だが、試合解説の過程で柔道の面白さを教えてくれるような場面が沢山ある。柔道の素人でも充分入り込んでいきやすい形に仕上がっている気がする。
また、この人特有のノリの良いキャラクターたちによるムードメイキングも大変テンポが良くて面白い。ある意味で主人公が一番キャラが薄いはずなのに、その周りの濃い奴らが飽くまでも主人公をいじる立場でいてくれているお陰で、誰が主人公なのかを忘れずにいられるというか。あんな空間で部活動を楽しめたら、楽しいに違いない。
そして、甘酸っぱい恋愛模様も、主人公が無双しているわけでもなく、柔道という主題を邪魔しない見ていて微笑ましい程度なので、結構爽やかに楽しめる気がする。
割とガチで"ヒト"と"人間"の違いがどこにあるのかを考えさせられるようなところがある作品だと思う。
そして、初めの内は子供たち視点に重きを置かれて話が進んでいくので大人が悪者みたいに感じるが、この大人たちが実は子供の延長線上にいて、大人たちもまた"ヒト"と"人間"の境で苦しんでいるのが見えてくるようになる。そこもまた、面白い。
主人公のエマという少女の視点も、ハッとさせられることが多いかも知れない。彼女の有り様は、己の感情にも目的にも真っ直ぐで直向きで頑固ですらある。なんとなく、"HUNTERXHUNTER"のゴンを彷彿とさせるところがある子で、それもなんだか見ていて面白かった。
一見するとただの桁違い高齢出産ネタのソフトSFに思えるかも知れないが、これは普通に出産・子育て漫画として捉えていいと思う。
ある意味で、理想の赤ん坊の迎え方を描いているものなのかも知れない。少なくとも自分は、もし自分が親になるのなら、この漫画の主人公夫婦のようなスタートを切りたいとすら感じる。
本当に、性別問わず、これから親になろうと思っている人、今現在親をやっている人、昔親だった人など、すべての親に読んでみてもらいたい作品。
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