雌だけど女じゃないさんの投稿一覧

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31 - 40件目/全55件
  1. 評価:5.000 5.0

    宗教の知識があればあるほど面白い

    あちこちシンプルに笑えるのだが、知識があれば尚の殊更に笑える、という作品の、最たるものである。
    特に固定の宗派になっているわけではなく、色々な宗派から元ネタを引っ張ってきている感じがあるので、そこも面白い。
    なんなら一神教多神教関係なくみんなでわちゃわちゃしているので、そこも興味深い。宗教自体が隣り合ったところにあるもの同士で混じり合ってその地独自の宗教の形を成り立たせていくこともあるので、案外、宗教同士、戦争のネタにならなかったときにはこういう平和的なやり取りが多かったのかも知れない。そういった宗教の平和的な側面が存分に発揮されている作品であるとも受け取れる。
    とにかく、一度は読んでみてもらいたい。

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  2. 評価:5.000 5.0

    手塚治虫先生のファン必見

    この漫画は、漫画家でありアニメ作家であり芸術家であり一個の負けず嫌いである手塚治虫先生を間近で見てきた人たちの視点から、手塚治虫先生の人となりにクローズアップしていく漫画である。
    ある程度噂や伝聞で手塚治虫先生の素顔を知っている人なら頷きつつ納得しながら楽しめるし、そこまで手塚治虫先生の人となりに明るくない作品ファンなら驚きながら楽しめる。
    温かみのある絵柄は、見た目のリアリティよりも人の持っているであろうイメージを優先した描かれ方らしく、それもなんとも味わい深い。
    この作品がここではどれだけ公開されているか知らないが、この本の面白さは漫画の部分だけでは収まっていない。コラムの部分も収録されていることを願うばかりである。

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  3. 評価:4.000 4.0

    犬のあるあるかも知れない

    犬を飼ったことがある人ならば、そして、その犬になぜか懐かれない家族を持ったことがある人ならば、思わずクスッと笑ってしまうかも知れない。
    そうでなくとも、犬の習性をある程度理解している人なら、思わず笑ってしまうこと請け合いである。
    主人公が、犬相手に本気になって気を揉んでいるシーンが幾度となくあるが、その理由を読んで知ってしまうと、人によっては大笑い不可避かも知れない。
    だが、幸せな家族の形を見せ付けられている感じが嫌いな人は、このほのぼの加減には要注意である。

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  4. 評価:5.000 5.0

    大胆不敵すぎる"歴史考察"

    もちろん、歴史考察漫画などでは、決して、ない。断じて、ない。
    だが、特にファンの多い時代の歴史にはかなりの確率でトンデモな説が真しやかに言い伝えられたりすることがある(詳しくはネタバレになるから言わない)が、戦国~安土桃山時代についてここまで大胆にそういったトンデモ説を組み込んだ漫画が未だ嘗て在っただろうか?歴史ネタSF漫画を謳っているだけのことはある。
    また、椎名高志作品特有の切れのあるギャグシーンも必見である。残念なイケメンや残念すぎる男前、強すぎる姫君と、濃いキャラにはやっぱり事欠かないのである。

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  5. 評価:4.000 4.0

    "PEACE MAKER鐡"と併せて…

    初めて友人女子に借りて読んだときには、絵柄が可愛らしすぎて(というより女性的すぎて)、オッサン脳の自分は取り残されそうに感じてしまっていた。
    だが、キャラクターたちの表情に動きがあるし、主人公の持つ見た目のコンプレックスが自分の持つそれととても似ている感じがしたため、結構面白く読めてしまった。
    比較的明るくて愉快な新撰組一同といった印象で描かれてはいるものの、それだけではないし、ギャグとシリアスとにきちんとした減り張りがあるため、飽きずに読めると思う。
    これの続きともいえる作品こそがこのレビューのタイトルにもある作品なのだが、できたら是非そちらも併せて読んで頂きたい。こちらの作品にきっちりハマって頂き、主人公の成長を見守り隊に入隊してから、次をどうぞ。
    また、ちなみに、こちらの作品は幕末~明治維新の辺りの歴史の動乱を楽しみたい人にはまだ生温いかも知れない。そういう人も、鐡の方まで読み進めたくなってから、次をどうぞ。

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  6. 評価:3.000 3.0

    "新撰組異聞PEACE MAKER"から

    タイトルに紹介した前作と、できたら併せて読んで頂きたい作品である。
    というより、個人的には、そちらも併せて読まなければ、この作品は完成しないと思う。
    主人公の人となりも、前作の方から読まなければ、あまりハッキリしないのかも知れない。そういった観点から、本来自分が感じている評価より少し星の数を減らすことになった。

    絵柄は、漫画のみならずイラストとしても映える、線のハッキリしたスタイリッシュなものである。
    だが、そういう絵柄にありがちな、絵面の美しさを求めた結果キャラクターの表情が棒立ちになる、などといったこともなく、ギャグっぽい表情からシリアスなシーンの表情に至るまで、とても迫力ある描かれ方をしていると感じる。
    新撰組が好きな人、一度は読んでみてはどうだろうか?

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  7. 評価:4.000 4.0

    実写映像化希望作品

    個人的に、とても実写化されて欲しい作品である。

    金田一蓮十郎氏の作品には、"ハレのちグゥ"の時代から全般的に、根底に
    「家族とはなんなのか」
    「恋愛とはなんなのか」
    といった主題があると思っている。
    この作品についてもそこは同様で、中でも特にそういったテーマがわかりやすく表面化している方の作品に感じる。
    そして、この作品には
    「父親になることとは」
    「母親になることとは」
    「親であることとは」
    という、性別により期待される家庭での役割の違いやなんやらも描かれていて、性別の悩みにとても深く関わった人生を送ってきた自分にはとても共感しやすい部分も多い。

    もちろん、金田一蓮十郎氏の作品特有のテンポの良いギャグシーンもキレッキレで、そこも期待していいと思われる。

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  8. 評価:3.000 3.0

    超人漫画

    次元が違いすぎて、あまり内容が頭に入ってこないところが個人的には多い。物理法則を無視した技の数々。良くも悪くも、ジャンプに限らず少年漫画作品にはありがちなのがその部分だろう。この作品も、御多分に漏れず、そういった部分を引き継いでいる。
    ただ、主人公とその友人たちには憎めない可愛気に満ち満ちた奴らが多く、主人公に至ってはいい子過ぎてこちらの毒気が抜かれてしまうこと請け合いだ。ただ、そこまでいい子だと、どこか神や仏のような手の届かなさを感じてしまい、完全には共感しにくいといった欠点はあるかも知れない。それでも、温かみのあるキャラクターなので、捻くれ者でもない限りは嫌な気持ちにはならないだろう。
    もし捻くれ者だったとしても、御安心あれ。いい子過ぎるいい奴を見ていると居心地悪くなる(もっというと虫酸が走る)ようなタイプの登場人物も、作中には数多く登場する。かれらのバックグラウンドも必見なので、主人公サイドが気に入らないならそういうタイプのキャラクターを推しに据えればいいだろう。

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  9. 評価:4.000 4.0

    言わずと知れたおバカの天才

    "おバカ"というのは人となりや頭脳の能力のことではなく行為のことなのだと腑に落ちる。
    主人公のしんのすけ君というキャラクターは、ある意味で、大人ではないからこそ到達できる発想や行動の権化ともいえる。彼の行動に周りの大人たちは翻弄され、大人たる自分の有り様に、ときに疑問を抱き、ときにそれに囚われた自分に気付き、ときに大人であることを強制的にやめさせられるようにしてキレたり、結果的に一緒におバカをやることになったりする。
    そういうものの見方をすれば、割と哲学的な作品なのかも知れない。
    ちなみに、子育て中の人が思わず共感してしまうシーンも、絶対にあるはずだ。

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  10. 評価:4.000 4.0

    テンポ小気味良く、面白い。

    これは、個人的にはとても気になっていた作品で、コンビニに単行本が並んでいるのをまとめて買ってしまおうか悩んで、金欠を理由にやめたものである。

    主人公の少女は、ある意味で非常にマッドでマニアなヲタクで、作品タイトルで察することができる通り、推しは薬やその効力を有するあらゆるものである。
    それなので、世間一般とは幾ばくか感覚がずれており、その世間一般の有り様をどこか冷めた目で見ている。我が道をひたすら邁進するタイプの、特に女性たちからは、とても共感しやすいタイプの主人公なのではないだろうか?
    また、彼女の口から語られる、現代日本人からすれば意外なものに潜む意外な効力は、とても面白い知識でもある。
    テンポ良く楽しめる作品ではないかと思う。

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