4.0
なんか久々に全部追いそうな漫画
クリミナルマインドとかライ・トゥー・ミーとかのあのノリが好きな人は結構読んでいて楽しいんじゃないだろうか。
ただ、エキスパートたちがズバズバ切り込んでいくという感じではなく、特定のキャラクターを作中で掘り下げていく感じなので、そのキャラクターに興味を持てなければ詰む。
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2541位 ?
クリミナルマインドとかライ・トゥー・ミーとかのあのノリが好きな人は結構読んでいて楽しいんじゃないだろうか。
ただ、エキスパートたちがズバズバ切り込んでいくという感じではなく、特定のキャラクターを作中で掘り下げていく感じなので、そのキャラクターに興味を持てなければ詰む。
ナレーションの言葉選びがひたすら優しくて、詩的で、当時の耽美的な少女漫画の世界を澄み切った調子で反映している。そして、それが主人公の夢見がちな、それでいて夢見がちなまま変わらず生きていけるだけの芯の強さを、素直に、涼やかな夏の雨上がりのように透き通った爽やかな空気感で表現していて、美しい。
木原敏江氏の作品の中にも色々あるだろうが、オレはこの作品が一番好きだ。打ち切り同然の終わり方になってしまったとの後書きでの言だった気がするが、当時の読者は余程見る目がなかったのだろうとすら思っている。
ファッションとひと口にいっても、そこに絡んでくる仕事は沢山ある。まず、大きく分けて、宣伝・広告役、そして、ものつくり役。
作中では、まずはその2つの視点を、主人公たちの成長を見守る形で見せていってくれる。
そして、そこから更に細分化した話へと進み、ファッションというものの世界の広大さを見せてくれる。
ファッションの業界について、分かりやすく多角的に描いている作品だと思える。
ファッション用語が地味に学べるのも、面白いところである。
また、主人公たちが他の登場人物たちから投げ掛けられる言葉から、ファッション業界のある領域ではどんな魅力や長所を持つ人材が求められているのかを知ることもできる。そういった部分も、必見だ。
正直、自サバ女が美人であっても良かった気がする。
自サバのウザさを強調するために自サバの見た目を悪くしているのかも知れないが、そんなことしなくてもウザいものはウザいので、関係ない気がした。
取り敢えず、読んでくれ。
特に、潤姉さん推しの人、白竜推しの人、絶対、グレート・スピリッツの名に誓って、絶対読んでくれ。
それしか言わん。
主人公たちの目的がハッキリしており、それを邪魔する敵役が登場し、その困難に打ち克って、目的のものかそれより良いものを得る。そして、最後にはオチが付く。
そういう話の繰り返しの段階が途中まで続く。
そして、その繰り返しの1周期がだんだんと長くなっていき、その過程で主人公たちのバックグラウンドに踏み込んでいく。
そこまでが特に楽しみやすかった。それより後のところは……内容が複雑なので、好みが別れそうなところである。
ただし、推しキャラを1人以上決めてしまうと、そこから最後まで読まなければ気が済まなくなるタイプの漫画なのではないかと思っている。
よく続編から読んでも面白い漫画というものがあるが、この作品についてはどうだろうか……前作の方を先に読んでおかないと、ついていけないタイプの漫画だと思う。
ワインのより踏み込んだ知識を読ませてくる漫画だから先により初心者向けの前作を、というのもそうなのだが、それ以上に、前作を読まないとキャラクター同士の相関がややこしいかも知れない。
ただし、ワイン読本としては、中級者には新しいワインの知識との出逢いを与え、初心者にはワインをより親しみやすいものとして捉える機会を与えてくれる、良作なのかも知れない。
自分は最近ワインを扱う店に勤めるようになって、ワインの勉強のためにと薦められたのがこちらの作品。
読み始めたら、ワインというものの世界をグッと自分に身近にしてくれた感があった。
主人公がワインに全く興味がない(寧ろ、敬遠すらしている?)ところからスタートしてくれているため、ワイン初心者の自分にも優しい作品だった気がする。
ワインの蘊蓄の部分についてはあまり読み込まずに読み進めていたのだが(覚え切れないし…)、割とそれ以外の部分で読ませてくれていた。
ワインの格式張った部分、フランクに楽しむ部分、色んな顔のワインを見せてくれる漫画だと思う。
いい意味でも悪い意味でも。
怪獣と化している子供の、しかも複数の子供の相手を一手に引き受けたことがある人なら深く頷き涙を流すしかないような場面が沢山出てくる。ワンオペ育児経験者なら尚更だろう。
世の自称イクメンたちには特に読んで欲しい作品だろうが、そうでなくても広く多くの大人に読んでもらいたいと思う。こういう助け合いで生きていくのが、世の中にもっと普通の選択肢としてありふれればいい。
タイトルの通り。
シリアス色が強くなった後、あるところで最高に盛り上がって、そのまま終われば、自分の惜しむような終わり方になったかも知れない。
ただ、自分が惰性に感じてしまった流れからも大人気キャラは生まれたし、最後はきれいにまとめてくれているし、回収されなかった伏線も自分にはないように思える。この長さの作品、しかも、少年漫画あるあるの「どんどん強い奴が後から登場してくるために元々ハイスペックキャラとして登場したはずの奴らの初期スペックが御粗末に見えてくる」現象に襲われながらもここまでまとめられたのは、作者の技量ありきだと思う。
途中でアメリカ人が「最近ほぼほぼ効果音と感嘆詞だけじゃねぇか」とキレだすような箇所もあるが、御愛嬌である。
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