5.0
悲喜交々@変死体
業務上のエグい話ばかりではなくてときどき笑えてときどきホッコリできるかも?
なんとなく、主人公の男性が仕事にどういう向き合い方をしているのかが垣間見えて、
「あぁ、死後も人として扱ってもらえるって、多分こういうことだな」
と思える空気感。ただの業者が依頼人に関わるときの距離感を死人に対しても置いてくれてる感じが、なんだか心地よい。
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業務上のエグい話ばかりではなくてときどき笑えてときどきホッコリできるかも?
なんとなく、主人公の男性が仕事にどういう向き合い方をしているのかが垣間見えて、
「あぁ、死後も人として扱ってもらえるって、多分こういうことだな」
と思える空気感。ただの業者が依頼人に関わるときの距離感を死人に対しても置いてくれてる感じが、なんだか心地よい。
何れにしても、ベルばら本編では気になっていたのに語られなかった分をここに詰め込んでくれているので、本編のファンからしても面白いことこの上ないのではないだろうか。
そして、ここでもやはり、オスカルはイケメンなのである。
「女性性とはなんぞや」という疑問を一度でも持ったことがある人間には、共感したりしなかったりで色々と思い馳せやすい漫画だと思う。
フェミニズムの一側面を丸出しにした作品ではあるが、お陰で、女性の権利とか社会的(に求められがちな)役割とかそういったところに思うところがある人たちにはどこかで琴線に触れると思う。
ただし、描いている人の感覚が昭和なので、性を売り物にする人たちに対してやたらと風当たりが強いのが気になるところ。ああいうのもひとつの権利の持ち方として捉えたっていいと思うタイプの人間には、そこが少し不快かも知れない。
クリミナルマインドとかライ・トゥー・ミーとかのあのノリが好きな人は結構読んでいて楽しいんじゃないだろうか。
ただ、エキスパートたちがズバズバ切り込んでいくという感じではなく、特定のキャラクターを作中で掘り下げていく感じなので、そのキャラクターに興味を持てなければ詰む。
ナレーションの言葉選びがひたすら優しくて、詩的で、当時の耽美的な少女漫画の世界を澄み切った調子で反映している。そして、それが主人公の夢見がちな、それでいて夢見がちなまま変わらず生きていけるだけの芯の強さを、素直に、涼やかな夏の雨上がりのように透き通った爽やかな空気感で表現していて、美しい。
木原敏江氏の作品の中にも色々あるだろうが、オレはこの作品が一番好きだ。打ち切り同然の終わり方になってしまったとの後書きでの言だった気がするが、当時の読者は余程見る目がなかったのだろうとすら思っている。
ファッションとひと口にいっても、そこに絡んでくる仕事は沢山ある。まず、大きく分けて、宣伝・広告役、そして、ものつくり役。
作中では、まずはその2つの視点を、主人公たちの成長を見守る形で見せていってくれる。
そして、そこから更に細分化した話へと進み、ファッションというものの世界の広大さを見せてくれる。
ファッションの業界について、分かりやすく多角的に描いている作品だと思える。
ファッション用語が地味に学べるのも、面白いところである。
また、主人公たちが他の登場人物たちから投げ掛けられる言葉から、ファッション業界のある領域ではどんな魅力や長所を持つ人材が求められているのかを知ることもできる。そういった部分も、必見だ。
正直、自サバ女が美人であっても良かった気がする。
自サバのウザさを強調するために自サバの見た目を悪くしているのかも知れないが、そんなことしなくてもウザいものはウザいので、関係ない気がした。
取り敢えず、読んでくれ。
特に、潤姉さん推しの人、白竜推しの人、絶対、グレート・スピリッツの名に誓って、絶対読んでくれ。
それしか言わん。
主人公たちの目的がハッキリしており、それを邪魔する敵役が登場し、その困難に打ち克って、目的のものかそれより良いものを得る。そして、最後にはオチが付く。
そういう話の繰り返しの段階が途中まで続く。
そして、その繰り返しの1周期がだんだんと長くなっていき、その過程で主人公たちのバックグラウンドに踏み込んでいく。
そこまでが特に楽しみやすかった。それより後のところは……内容が複雑なので、好みが別れそうなところである。
ただし、推しキャラを1人以上決めてしまうと、そこから最後まで読まなければ気が済まなくなるタイプの漫画なのではないかと思っている。
よく続編から読んでも面白い漫画というものがあるが、この作品についてはどうだろうか……前作の方を先に読んでおかないと、ついていけないタイプの漫画だと思う。
ワインのより踏み込んだ知識を読ませてくる漫画だから先により初心者向けの前作を、というのもそうなのだが、それ以上に、前作を読まないとキャラクター同士の相関がややこしいかも知れない。
ただし、ワイン読本としては、中級者には新しいワインの知識との出逢いを与え、初心者にはワインをより親しみやすいものとして捉える機会を与えてくれる、良作なのかも知れない。
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不浄を拭うひと