雌だけど女じゃないさんの投稿一覧

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41 - 50件目/全55件
  1. 評価:4.000 4.0

    初めの方は少し読みにくいかも?

    知識量とひとコマのサイズが初めの方はあまり良くなく、字が小さくて細かいところもあるかも知れない。
    だが、書かれている知識は面白いものだし、読んでいくに連れて文字の量の加減も上達していくので読みやすくなっていくはずだ。

    国をそれぞれ擬人化したものなのだが、なんせ作者が腐男子を公言していただけあって、ところどころ男の子同士の仲が非常に良かったりするかも知れないが、腐った意図で描かれていたのは主に作者のホームページ(現在閉鎖中らしい…)に掲載されていた分であって、この本に描かれている分はせいぜい男の子も女の子もムキムキもナヨナヨもおっさんも嬢ちゃんも男の娘に至るまで全員がなんらかの形で可愛いというだけに留まっており、かなり一般向けになっているはずである。
    なので、キャラクターが総じて可愛いというのが苦手でもないのなら、歴史好きにも御国柄ジョーク好きにも腐った感性の持ち主たちにも、個人的には一度は読んでみて欲しい作品である。

    • 3
  2. 評価:4.000 4.0

    出オチ感満載ヴィジュアル

    主人公の渚くんが見詰める昔懐かしい宇宙人(タコ型火星人)の想像図的な見た目のクラス担任が、キャラデザイン的に思い切りが良すぎて、そこで盛大に傷付け噴いた記憶がある。そんな第一印象ながらも、連載開始から最終回までリアルタイムで読んだ、この作品。
    相変わらず、松井先生ならではのものの描き方である。きっとこの世の他の誰にも似たものは創り出せないであろう、そんな世界観は、"ネウロ"のときからそれなりの時間を経てから出発したこの作品でも、堂々健在である。
    主人公たちが中学生であることを綺麗さっぱり忘れてしまえるような内容なのが少し気にはなるが、"ネウロ"が好きな人ならそれなりに楽しんで読めるはずだし、若者へとなりゆく子供たちが我が道を歩み始めるに当たりどう自分自身と向き合っていくか、という学園モノに不可欠ななにかもそこにはあるので("ネウロ"の主人公の弥子のときからそこはそうかも知れないが)、楽しめる要素は多分に含まれているはずだ。

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  3. 評価:4.000 4.0

    作者の子供心炸裂中

    言わずと知れた有名作品である。

    個人的には、第1話(ジャンプ本誌規格で)を読んで世界観を理解してから、それでなんとかイケそうならゾロ特集、ナミ特集、ウソップ特集、サンジ特集、ローグタウン編とリヴァースマウンテン編を挟んで、チョッパー特集、今度はアラバスタ編を挟んで、ロビン特集、フランキー特集、そして、ブルック特集を読み、そこまでいってまだついていけていたら、東の海(イーストブルー)編、"偉大なる航路(グランドライン)"前半戦編、後半戦編のそれぞれの中から気になるエピソードをピックアップして読むのが一番無駄がなく楽しめると思う。
    尚、上記を馬鹿正直に守ると重複して読むことになるエピソードも少なくないので、案内役を誰か1人は用意しておこう。

    ただし、この時点で胸焼けがしてしまう人がいるかも知れない。そういう人は、誰か底なし沼に引きずr……もとい、案内役になれる人にお薦めのエピソードを訊き、そのエピソードのざっくりとした登場人物の説明(主要面子のみで、各1~2文以内と定めておいた方が面食らわずに済むだろう)を教えてもらった後、読んでみるのがいいかも知れない。
    このやり方で自分が案内役になるなら、パンクハザード編とドレスローザ編を推したい。そして、その登場人物の主人公一味連中を除いた主要数人について、2文までで収まらない人物紹介をありったけの夢を掻き集め海賊王の名台詞付で熱に浮かされながら披露したい。

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  4. 評価:4.000 4.0

    言わずと知れた有名作

    これこそが、かの上野樹里を有名にし、その役風から抜け出すのにかなりの苦労を強いた、あのドラマ・映画シリーズの原作である。
    主人公が"のだめ"こと野田恵なのかと思いきや、これは、彼女を客観的に見詰めるある若き秀才型音楽学生の、のだめを通して自身を見詰めてゆく人間成長物語である。
    あまりにも考え方や身の振り方の癖の強い人物たちがこれほどまでに雁首揃えておりながら、
    「これは見た目を変えただけで前に登場した○○と同じキャラクターなのでは?」
    と思わせることなくその数のキャラクターたちを各々に活き活きと描いていて、秀逸である。
    惜しむらくは、少女漫画や女性向漫画にありがちな、髪型や服装が同じになったら見分けられる自信がなくなるくらいに似通った顔がごろごろいる絵柄、というところだろうか。

    • 0
  5. 評価:5.000 5.0

    歴史考察が素晴らしい。

    男女逆転という大胆な発想で物語が進んでいくものの、史実として記録に残っている情報を上手く組み合わせており、違和感なく物語が織り成されている。
    また、本作中の歴史として、男と女の数がおおよそ半々だった時期と女の方が多くなっていた時期とがあるのだが、その推移による登場人物たちの思惑や策略、苦労などが細やかに描かれていて、そういった部分でもとても読み応えがある。

    また、個人的には、この作品は、類稀な、嘗てないタイプのフェミニズム漫画といえると感じる。
    社会的役割が男女で逆転したときにどのように社会が成り立つようになるのか、社会的役割とは別に男と女それぞれに変わらない部分がなんなのかなどを、作者なりに深く考察した結果なのかも知れない。

    • 268
  6. 評価:5.000 5.0

    久々に大ヒット

    皆さんは、今までにただの一度も、自分自身になにかしらの変態性を見出だしたことはなかっただろうか?
    この漫画には、ありふれたものから狂気性のもの、偏執的なもの、サイコパス的なものまで、ありとあらゆるタイプの変態が出てくると言っても過言ではない作品である。
    また、それと同時に、ジビエ的飯テロがてんこ盛りだし、残念な美人や残念なイケメンの奇行など、色々な見所がある。
    ここら辺まではある意味でネタバレになるのかも知れないが、物語の核心からは外れていると信じたい。

    本筋自体も、史実と絡めるなどして設定が創り込んであり、読み応えはあるはずだ。
    キャラクターの多くは存在からしてフィクションではあるものの、そのキャラクターたちが暮らしてきた故郷やその文化、風習、それらは確かに実在する、若しくはしたものである。作者さんがそんな世界を描き出すためにしている取材や文献読解、事実や肉声による裏付けなど、下準備の行程に惜しまず注がれる力には脱帽するばかりである。
    胸毛、腕毛、下ネタ、ウ●コネタなどが満載な内容が平気な皆さんならば、すぐにこの作品の面白さに馴染めるはずである。

    • 3
  7. 評価:4.000 4.0

    金田一節満載。

    個人的にはこの作家さんの独特の世界観というか、家族観が大好きである。
    そして、この作品では、それが割と炸裂していた気がする。
    この作家さんは"ハレのちグゥ"の頃から明るいノリとテンポでサラッと世間一般で見れば複雑すぎる家庭環境や家族の関係を描いていたと思うが、正直、それよりずっと新しいはずのこの作品でもそうなっているのが、個人的には嬉しい。
    世間一般の考え方の型に中指おっ立てることなく新しい形の家族の在り方を描き出してくれる、そのままの金田一先生でいてもらいたいものである。

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  8. 評価:3.000 3.0

    只今連載中の新感覚役者漫画

    役者漫画と言えばメジャーなもので"硝子の仮面"なんかが思い浮かばれるのかも知れないが、それとは全く違うタイプの作品と言える。
    それもそのはず、"硝子の仮面"が舞台演技中心なのに対し、こちらは映像媒体作品の演技にまず焦点を当てている。そして、主人公に目を着けた人間が映像媒体の方面で主人公を育てるわけだが、そのやり方が結構、ジャングルに我が子を放り込んで「勝手に帰ってこい」と突き放すようなやり方に見える。
    個人的には今後に期待したい作品だが、せっかく演技をネタにした作品なのに、キャラクターたちの表情の動きが全体的にぎこちなく見えるところが残念なところ。
    まだのびしろがある作品なので、それこそきちんと成長するまで待ちたい作品である。

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  9. 評価:4.000 4.0

    人間含めた動物のあれこれを色々学べる

    そのようなわけで、単純に動物好きなら、割と楽しめる場面の多い作品である。
    主人公含め作中には奇人変人が沢山出てくるのだが、かれらが自分たちの生い立ちや特技、特長などを様々に活かしたり活かせなくて苦しんだりしつつどこかしら泥臭く生きているところも、人間と言う動物を意識できてなかなか好感が持てる。

    ちなみに、主人公の岩城鉄生(イワシロ テッショウ)クンだが、これには前身になる同姓同名のキャラクターがいて、その彼は獣医さんではなくラッパーで、しかもその彼が登場する読み切り作品は獣医ドラマとは無関係のヒューマンドラマである。そちらも読んでみると、また、鉄生クンの人となりに更なる深味が見出だせるかも知れない。

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  10. 評価:5.000 5.0

    言わずと知れた奇作

    この作家さんは、絵は下手だが話の内容は面白い、ということで有名らしい。しかし、個人的には、この人の絵は、下手であるのとは全く違って感じられる。
    作中では様々な犯罪者が登場するのだが、それらの表情の描かれ方には、えも言われぬ味わい深さがある。描かれ方はあまりにも非現実的なのだが、あそこまでいくとその表情がいっそ生々しい。そのエグみまでもがあらわになっていて、人が"その本性をあらわす"ということがどういうことなのかを視覚で殴るようにして見せ付けてくる。そこは、どんなに表の顔が穏やかだろうと美しかろうと同じにエグい。
    そういったエグみがお好きな人には、是非ともお薦めしたい。

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